NECO Kenkyu Group

概要

NECOの概要

私たちは慶應義塾大学村井純研究室の研究グループです。湘南藤沢キャンパス(SFC)を拠点に活動しています。

ネットワーク技術の研究室である村井純研究室の中で、「ネットワークを利用したコミュニティの活性化」や「コミュニティの活性化につながるネットワーク技術の研究・開発」を 目的に結成された研究グループです。 私たちは、インターネットの技術を応用して、経済制度や政治制度をより良くしていくことを目指しています。

【キーワード】

  • ソーシャルネットワーキング
  • P2P
  • 自律分散ネットワーク
  • フィールドワーク
  • プログラミング



問題意識

インターネットの登場は経済制度や社会制度に大きな影響を与えました。しかし、一概にいい影響ばかりとは言えません。 たとえば、インターネットの登場により世界の経済は一つの大きな経済圏として統合されました。 これは一国で発生した金融パニックが世界中に飛び火するなどの原因となっており、金融システムに大きな脆弱性を生み出しています。

現在の経済・社会制度は「情報や権限を集約し、効率性を高めるためのもの」として設計・運用されています。 まさに、ネットワーク技術における「サーバークライアント方式」を目指しています。 ですが、「サーバークライアント方式」ではサーバーが壊れてしまうと、システム全体が動かなくなってしまいます。 また、中央管理機構が正常に働かないと、システム全体がおかしな方向へ動いていってしまいます。

このように、ネットワーク・システムと社会システムには似たような構造と、似たような問題点があることがわかります。



私たちが提案する問題解決の手段

ネットワーク技術では、P2Pネットワークを もし経済や社会制度にネットワーク技術でいう「P2P方式」を導入したらどうなるでしょうか。 一ヶ所でおきたパニックが全体に影響を及ぼすことを防げます。また、中央管理機構がないので、故障や欠陥が全体に影響を及ぼす可能性を小さく出来ます。

このように、社会全体にフラットな制度を導入するプラットフォームとして、インターネット上での「ソーシャルネットワーキング」や「P2Pメッセンジャー」などの技術が 活かせるのではないかと考えています。そして、そのような技術研究で培われた成果は、実際に社会制度を設計していく上でも使えるのではないかと考えています。

わたしたちは、 ネットワーク技術(自律分散ネットワーク技術やSNSの研究)の研究成果を利用した社会制度をつくること、 それを実現するためにコンピュータ・ネットワーク上でシステムを実装すること、 の二つの方向性で、問題を解決しようとしています。



目指すところ

フラットな自律分散ネットワークで構成される社会制度が可能になれば・・・

  • 中央管理機構がいらないので、管理コストの削減や独裁を防ぐことができる
  • 部分最適化が行われやすくなり、個々人の想いが社会に影響を及ぼしやすくなる
  • パニックがおきにくくなり、世の中が平和になる

といったメリットがあります。

私たちが思い描く社会では、個人の想いや小さなコミュニティの動きが尊重されます。 そして、そこでは管理コストが減少し、無駄になるエネルギーや資源を減少させることが出来ます。持続的発展可能な社会でもあります。 私たちはそのような社会を「共感動社会」と読んでいます。



主な活動

私たちは関連団体である慶應義塾大学DMC機構「共感動経済とP2P 2.0 プロジェクト」と協力しながら、活動してきました。

具体的にはソーシャル・ネットワークを利用して個々人の嗜好を判断する共感動検索エンジン「Compass」や、自律分散貨幣ワットのインターネット実装版である「i-WAT」の開発やその利用方法の研究をしてきました。 また、それぞれの技術を広げるための講演会・ワークショップや、フィールドワークなども行ってきました。

【主な活動】




特徴

研究グループの特徴としては、技術の研究ばかりではなく社会への影響や応用を考えていることが一番大きな特徴です。 そのため、社会政策の分析や、社会で実際に運用するフィールドワークも活動の対象に入っています。