村井純1シラバス

インターネット基盤技術

研究会形態:B.テーマ別

担当者:村井純

2003年秋学期



  1. 研究目的
  2. 本研究会では、社会情報基盤としてのインターネット構築を目指す。特に、ネットワークシステムを支える基礎技術に焦点をあてる。

  3. 研究分野
  4. 本研究会の研究目的を達成するために、コミュニケーションのための各種通信プロトコルアーキテクチャ、基盤となるオペレーティングシステム技術、コンピュータネットワーク運用技術について研究開発を行う。

  5. 研究方針
  6. 本研究会では、以下のステップで研究活動を行う。 同じ分野において活動をするメンバーは、研究グループを形成する。研究会メンバーは、研究グループ内における自分の視点での問題意識を持つことが要求される。特に強い問題意識を持っていないメンバーは、問題発見のための研究と調査を行う。結果として、他人と同じ問題が選択されてもよいが、自分自身の問題として認識しなければならない。

    次に、その問題に対する独自の解決方法を提案し、さらに、提案した解決方法が有効であることを実証するための活動を行う。この活動の方法は分野によって異なるが、ソフトウェアを作成したり、実験ネットワークを構築したり、実際のネットワーク上で実験を行なったりするような、具体的な作業をともなうことが必要である。研究会メンバは、学期毎に行われるタームプロジェクトを通して、自身の問題意識を明確化し、成果を発表する。

    最後に、この活動の結果に基づいて、提案した解決方法と実際に行なった作業に対する評価をまとめ、この内容を論文や学会での発表、ソフトウェアの配布などを通じて他人に対して表現する。

    研究は基本的には週一回の研究会全体のミーティングと日々の研究室で行われる研究、各研究グループごとのミーティングによって進められる。

  7. 研究活動の基盤
  8. 研究活動は、デスクトップPC、ノートブックPCなどのコンピュータ機器、そして研究室内のローカルエリアネットワーク(有線イーサネット、無線ネットワーク)、WIDEインターネット(専用線、衛星通信等)、国際インターネットなどのネットワーク環境を利用して行う。

    さらに、活動は、大学院プロジェクト科目、WIDEプロジェクトなどで既に行われている各種研究活動と連携して活動を進めていく。

  9. 研究グループ
  10. 本研究は、次世代コンピュータネットワークを意識し、「いつでも、どこでも、だれでも」ネットワークを利用できる基盤技術の構築をめざして進められる。研究の過程で、実装された技術を実際の動作環境において実験を重ねることにより、様々な問題を解決し、熟成させる。

    本研究会に現在設置されている研究グループは以下の通りである。研究グループは、研究会の各メンバーの活動を支えるものであり、動的に発生・解消・変更される。

  11. 履修にあたって
  12. 本研究会は徳田研究会、村井研究会、中村研究会、楠本研究会、南研究会と合同で行われる。

    本研究会は、通常の研究会の時間だけでなく興味分野ごとにグループ分けされた研究グループで行われる。履修者は研究グループのいずれかに所属しなければならない。 本研究会に所属する学生は最終学期に学会発表にふさわしいような卒業論文を書くことが必須になる。

    本研究会を新規に履修する場合、学期授業開始直前に行われる新人研修に必ず参加すること。詳しい日程は、掲示版、ホームページ、メールなどを用いて連絡を行なう。聴講をしたい学生も同様に新人研修に参加すること。必要な情報はホームページやメールを利用して連絡するので、その指示に従うこと。

    現在の研究グループについての情報は、http://www.sfc.wide.ad.jp/ の KG 部分を参照し、あらかじめ確認しておくこと。

  13. その他の注意事項