ケース1 --2つのdefault router と 1つのnetwork prefix--


図1)テストのコンフィグ

Power3のインターフェイスrtk0を落した時

(1)最初

行きと帰りのルートはタイミングなどによって決定される。よって、行きはルータPower2を通って到達し、帰りはルータPower3を通っ来るということもありえます。いまは、Dyna1はデフォルトルータをとしてPower3を選びました。ping6のパケットはPower3を通ってgr2000.k2c.wide.ad.jpに届き、エコーリプライもPower3を通って戻ってきています。


図2)最初の経路

経路表

Dyna1
Power1
Power2
Power3

Dyna1のndpエントリ

Dyna1



(2)Power3のインターフェイスrtk0を落した時

Dyna1はルートを変えることができずに、引続きPower3にパケットを送り続ける。また、Power3は"2001:200:0:8410::/64"への経路をもち続けている。


図3)インターフェイスrtk0を落した直後の経路


(1)Power2とPower3のインターフェイスwm0で経路を交換する

そこでPower2とPower3のインターフェイスwm0でのpassiveモードを解除して、wm0でもOSPFの経路を交換させた。 そうすることで、Power2とPower3はお互いの状態を知り合うことができる。 そのことによって、Power3はより良い経路として、Power2のことを知っているので、Dyna1にICMP リダイレクトをおくる。Dyna1はICMPリダイレクトを受け取り、同じ内容をPower2に送りなおす。 そして、下の図のような通信が可能となった。


図4)OSPFを動かした後の経路

経路表

Dyna1
Power1
Power2
Power3

Dyna1でのndpエントリ

Dyna1

Dyna1からgr2000.k2c.wide.ad.jpへのtraceroute6

traceroute6