慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科
MAUI Project
博士論文

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学位取得年度 2003年度
氏名 加藤 朗 (KATO, Akira)
論文題目 Root DNS サーバの構築と運用に関する研究
論文要旨

インターネット上の資源は木構造の名前空間を用いたドメイン名によって命名されており、名前から IP アドレス等への変換、つまり名前の解決には DNS が用いられている。木構造の名前空間の頂点は名前空間を定義する上で非常に重要であり、この頂点に関する情報を管理・提供するサーバは Root DNS サーバと呼ばれ、分散的に展開されているインターネットにおいて分散が限定されている資源の一つである。

本論文では、世界中に 13 台ある Root DNS サーバの一つで、 1997 年 8 月から我が国で稼働している M Root DNS サーバについて、高い可用性を提供するための経路制御プロトコルを用いた方式の設計について述べ、さらにその評価を行う。他の Root DNS サーバに先駆けて、インターネットとの相互接続点を複数持つことによって単一故障点を排除し、さらに、BGP Anycast を用いて複数のサーバに負荷分散を実施しているが、その実現方式および評価についても述べる。

Root DNS サーバの運用に関しては、DNS のトラフィックの性質やその変動に関する情報の収集および解析が必要になる。本論文では二つの異なった視点における、Root DNS サーバのトラフィック解析を行う。一つはサーバにおける問い合わせトラフィックの解析である。BGP による経路表と関連させることにより AS 単位での発信元の分析が可能になる他、各地の DNS サーバにおける EDNS0 への対応の状況を知ることができる。

もう一つのトラフィック情報は、ユーザ側からみた場合の Root DNS サーバ への問い合わせの解析である。大学の DNS サーバおよび大手 ISP の DNS サーバでのトラフィック収集を行い、その解析によって Root DNS サーバの運用上のモデルを確認し、DNS の効率的な運用に関する提案を行う。

さらに、Root DNS サーバの IPv6 サポートに関する問題点について述べ、IPv6 対応への方向性に関して論じる。

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