1990年3月16日  地元説明会


▲地元説明会の様子。

 キャンパスの建設等をめぐる説明会はこれまでにも何度かあったようだが、この日は両学部長に私たち移籍メンバー数人が随行して、地元遠藤の住民センターで行われた。おりしも消費税導入議論のさなかで、「話しがSFCだけで終わってくれればよいが」と無用な心配をしたものだったが、会はとても友好的に終了した。

 そのあと、長い間SFCの建設と地元との交渉にあたってこられた事務局の清水総務課長、亀田さん、地元担当の私が残って、遠藤西地区の代表の方々と具体的な話しの続きを行ったが、突然にテーブルの上に一升瓶が置かれ、茶碗になみなみと酒がつがれた時には、一瞬、新設キャンパスというよりは、生まれ故郷の信州に戻ったような錯覚をおこしたものである。「こういう人々に支えられてキャンパスが始まるのだな」と始めて実感したのもこの時である。

---第1部終---

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