1991年4月●日  第2期生歓迎式典

 体育館とシータ館を残して、授業に関係する諸施設はすべて完成し、第二期生を向かえることになった。中庭も十分に使える。

 カフェテリアの前にビールケースを並べ、その上に板を張って仮設の壇上とし、そこでさまざまな歓迎行事が行われた。くすだまは昨年と同じものを用いたので、まだ「ようこそ遠藤へ」となっていたと記憶する。

 まだ日吉・三田の協力をあおがなくてはならなかったが、自前の応援指導部員やチアーガールだって何人かはいる。初年度は興奮と不安で、瞬く間に終わった歓迎会だったが、二年目はさすがに若き血のセレモニーが涙でかすんだ。一年間なんとか乗りきった、こんな思いが加藤・相磯両学部長の胸にもあったことと思う。

 二年目からはむろん、ガイダンス期間中にサークルの勧誘活動も活発に行われた。長年見なれた新学期の日吉キャンパスと似た光景だったが、違うのは、サークルごとの勧誘が教室内で整然と行われていること、指定された掲示コーナー以外への張り紙が全くないこと、そして何よりも、配布したチラシが一枚たりとも地面に散乱していないことであった。上級生とはいえ、まだ二年生の実行委員会メンバーが、古紙回収のダンボール箱を用意して、新入生たちを指導していたからである。

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