1991年秋学期  1992年春学期

 このあたりで、SFCの学生生活もようやく落ち着きを見せ始めたという感じがする。92年春学期からは研究会も始まり、一期生も大人の雰囲気を身につけはじめていた。同時に、何故か一期生同様にやたらに元気がいい三期生も入学してきた。

 

【初期SFCの世代論】

 千人近くの学生を同一レベルで論じることはできないのだが、多くの教職員の感触として、二期生は一期、三期と比較して全体的に静かで、沈着・冷静だったという意見をよく耳にする。家族でもよく「隔世遺伝」というが、二年生になり、後輩が入学してきて、やりたいほうだいをやっていた一期生のもとで育った学生たちと、その一期生が少しは落ち着いて専門課程の授業や研究会に集中するようになった3年目に入学してきた学生との違いか…

 学生担当だけでなく、研究室でも同じ感触で見てきたことだが、二期生は、やんちゃぼうずの兄貴や姉貴をけっこうたてながら、自分は自分でマイウエイという感じだった。これが三期生となると、兄貴・姉貴の言うことにもろに反論する。反論するだけでなく、自分たちの計画をどんどん進めてしまう。兄貴のほうも少しは大人になり、頭の半分は研究会や就職のほうにシフトしているので「すきにやれ」といった具合になる。

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