1987年3月20日  答申案発表

 「総合政策学部」、「環境情報学部」という2学部の名称と、その理念が発表され、同日評議会で承認もされた。

 総合政策については問題なかったが、環境情報については塾内外で当初はずいぶんと誤解を受けた。まだ「環境」という言葉を自然環境や公害問題とのみ結びつけることが多かった時代で、塾の卒業生からも、新キャンパスの塾生は自分の工場の排水を検査するのか、などという誤った理解をされたものである。

 また、環境情報学部は文系か理系か、ということも各方面で聞かれた。開設初年度の予備校等の資料を見ると、総合政策学部は政治、あるいは経済の分野に入り、環境情報学部は理科系のところに載せられているが、2、3年目からは、後追いの学部が次々と新設されたこともあり、独自の分野としてあげられている。

 後に総合政策学部の初代学部長になられた加藤寛教授が、この問題にふれるたびに「文系もりこうになったのです」という有名なジョークをとばしておられた。

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