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10/08/2002-2

寝台車に乗り込みました

かつてはクシェッ(ト)という簡易寝台を専ら利用しましたが
今日はホテルに泊まらない代わりに個室寝台です

快適快適! 洗面台もあるし ミネラルウォーターも置いてあるし
石鹸箱の意匠は例の深夜急行のポスター 鏡台の中には生成りのポーチに入った洗面具

車掌の態度も限りなく丁寧で 例の「class」ってやつを感じます

狭いけど 昨日のホテルより快適なベッド
脇にはカップホルダーの隣にボトルホルダーまでついてます
(上から硬質ゴムの太い輪っかが降りてきて瓶の首を固定するのね)

さすが鉄道大陸と言われるだけのことはあります
車掌が切符を預り 降車駅の手前で起してもくれます(簡易寝台でもね)

機関車が連結される音 遅れてひと揺れ もうすぐ発車ですな

思い出しました... パリからマドリッドに向かう国境の駅 RENFE の夜行に乗り換え
最後尾から身を乗り出し(例の階段付きの手動扉ね) 去り行く大時計を見つめ

カサブランカごっこを(ボギーが一人パリを去るシーンですな)やったことを
誰かがオイラを追ってくる予定もなかったし 相棒のピアノ弾きもいませんでしたがね


ああ そういえばあの時 スペイン側の検問で荷物ひっくり返して改められたんだった
同じ事されても アメリカのテロ対策みたいに腹立たしくなかったような気がするなぁ

列車がゆっくり動きだしました
煙草を吸いながら 開け放した窓枠にもたれていると 駅員が敬礼してくれました

敬礼を返そう A bientot ! またいつか!


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