本日から、2005年度のF1が開幕。
F1もずいぶんと長いこと見ている。意識して見始めたシーズンは1987年から。もう20年近く見ている計算になる。人生の1/3以上、F1と共に生きていることになる。思えば凄いものだ。小学生から中学生にかけて、F1はHONDAと共にあり、HONDAは最速の象徴だった。子供心に猛烈に憧れ、そして免許をとったら絶対にHONDAの車に乗ろうと誓い、その想いを果たしたのである。
今のF1もつまらないとは思わないが、ルールがすぐに変わるし、どうも戦略だけ・マシンだけで優劣が決まっている感が否めない。タイヤ交換も禁止で、エンジンも2レース使い回しって、それって世界最高峰・最速のレースとしてどうよ?
昔はもっとロマンがあったし、マシンを駆るドライバに、なんと言うか、そう、ドラマがあった。80年代後半から90年代前半のドライバ達にはとりわけ思い入れが深い。セナ、プロスト、マンセル、ピケ、ベルガー、アレジ、フィッテバルディ(渋い)...数え上げればきりが無い。
セナは速くて顔も端整で、しかもHONDAのドライバだったから、当然嫌いなわけは無い。彼は別格である。彼が初めてワールドチャンピオンとなった88年、優勝したセナに本田宗一郎が「お前はただ走れば良い。俺が世界で一番速いエンジンを作ってやる」的なことを言い、セナが感動して泣くシーンを思い出すといつもジーンとする。彼が天に召された94年のレースはライブで見ていた。衝撃だった。今でもマイベストレースは92年のモナコだ。
また個人的には、プロストとマンセルははずせない。プロストはセナと対極のドライビングスタイル(レースはトータルで、グランプリは年間で考え、ポイントをきちんと積み重ねて勝っていくタイプ)だが、実はとっても負けず嫌いで、時にセナ以上に天才的な速さを見せるサーキットのプロフェッサー。引退して監督になた癖に、雇っていたドライバよりも早くマシンをドライブしたという逸話はさすが。
で、マンセル。まず、見た目からしてインパクト大(ヒゲが)。で、攻めすぎなスタイル(笑)。ゴール手前400mでガス欠になっちゃったり、ピットから飛び出したらリヤタイヤが外れちゃったり(これはメカニックの責任か)と、とにかく派手。ずっと無冠の帝王だったけど、92年には念願のワールドチャンピオン。で、93年には米国インディでも年間王者になったグレイトドライバ。「大英帝国の獅子」「女王陛下のドライバ」である。
佐藤琢磨にはこうした「よき時代の」ドライバの香りがする。是非、今年こそ、表彰台の一番高いところに乗って欲しい。HONDAサウンドと共に。
コメント (2)
> もう20年近く見ている計算になる。
> 人生の1/3以上、F1と共に生きていることになる。
人生の1/3が20年だとすると、、
犀川さん、実はそろそろ定年?!
投稿者: mitsuya | 2005年03月08日 11:07
日時: 2005年03月08日 11:07
鋭いなぁ(笑)。2/3以上、の誤植ですねぇ。
投稿者: saikawa | 2005年03月08日 19:32
日時: 2005年03月08日 19:32