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ローレライ。

というわけで、なんだかんだといいながら、がっちり心を鷲掴みされているので、しっかりと映画「ローレライ」を見た。

どのくらい鷲掴みされているかというと、タカラの「世界の艦船」シリーズのスペシャル版は全8種類(+シークレット1種類)をコンプリートしていたり、最近の飲み物は全てセブンイレブンのローレライフィギュア付きペットボトル(当然、伊507は入手済)だったりするくらいがっちりキャッチされている。

で、映画であるが、結論からいうと「けれん」たっぷりの演出も、伊507の勇姿も、そして絹見艦長(通称まっぴー)の台詞回しも、非常にカッコよかった。

原作がハードカバー2冊、文庫で4冊の作品なだけに、2時間30分の尺ではどうしても描ききれない部分が多々あるのは仕方が無い。前半、伊507が出撃し、長崎に第2の核爆弾が落ちるまではほとんど「ダイジェスト版」と見まごうようなテンポでストーリが進んでいく。つじつまが合わない、話が強引、と細かい部分を気にしだしたらたぶん楽しめないだろう。基本的には「潜水艦、かっこいー!」「まっぴー、かっこいー!」といって楽しむ映画なのだ。問題ない。

潜水艦の描き方、特に海中を無音潜航するシーンと、新型爆雷(ヘジホック)を回避するシーンの構図には何となく既視感がある。きっとGAINAX(おそらく庵野カントク)流であろう。
また、パウラの衣装デザインは出渕裕だった。ドイツマニアらしい、またいかにも出渕デザインらしい水密服だった(原作では乗っている小型潜水艦(N式)自体に注水してローレライを起動していたのだが、映画では水密服に秘密がある)。

前半で飛ばした分、後半の伊507の突破には勢いがあるのだが、魚雷を撃ちつくしてN式の魚雷を撃つシーンにいたる下りは原作の方が上か。N式の運用方法に違いがあるので仕方が無いが、普通にN式が魚雷を撃ってあっさり敵潜水艦を撃沈してしまったのはびっくり。

でも、役所まっぴーがカッコいいし、原作では艇長が前半に見せた電池室での勇姿を木崎専任がクライマックスで見せたりと、映画らしい大胆な再構成で娯楽作品に仕立て上げた手腕は評価できる。

そして、最後にちょっとだけ出てくる上川隆也。さすがフジテレビ、というキャスティングだ。

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2005年03月06日 23:57に投稿されたエントリーのページです。

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