本日会議最終日。午前中はプレナリ(会議総括と次回会議に関するアナウンスメント)に出席。
次回は米国のフィラデルフィアに。そして次々回が英国のロンドン以外になりそうな雰囲気だった。個人的には"シアターオブドリーム"があるマンチェスターを希望したい。
もしくは、ベルファストかアルスター。
その後、昼食がてらS氏お勧めのニース近傍の鷲巣村(サラセン人の襲撃から身を守る為に断崖や丘の上に立てられている城塞都市のような小さな村)のezeへ。持っていた「るるぶ」の表紙を飾っていたし、S氏のお勧めなのでかなり期待して行ったのだが、その期待以上の素晴らしい雰囲気と景色。
海に面した断崖の山頂に立っているため、村の中は急勾配だが、その苦労を報う見事な風景を望むことが出来る。
"eze"
CONTAX tvs digital
eze, nice/France
素晴らしい地中海を堪能した後、海が見えるezeのレストランでロゼを飲みながらランチ。素晴らしすぎる。と、ここまでで終わっていても十分自慢なのだが(笑)、ここで終わらないのがこの会議のメンバなのである。
「本場のブイヤベース、食べたく無いですか?」
という純粋な(あるいはさらっとした)モチベーションで、マルセイユに行くことが決定。
しかし、マルセイユはニースから200km以上離れているのである。ブイヤベースを食べるためだけにレンタカーで高速道路を200km。感覚的には、東京で会議が終わった後に「鰻でも食べますか?」とかいって浜松に行ってしまう感覚である。ちなみに、同じ会議に出ているフランス人には「馬鹿な真似はやめろ」とやんわりと止められた。
しかも、マルセイユを目指して移動し始めたら携帯にS氏から電話が。取ると、S氏もマルセイユに行こうと思ってるから一緒に行こう、というオファー。さすが、である(笑)。
結局、一旦ホテルでS氏一行と合流し、2台でマルセイユへ。携帯を持っている人間が分乗する作戦に従って、S氏のナビシートに座る。モナコフォーメーション。
途中で給油をはさみ、3時間弱をかけてマルセイユまで一路A8を西へ疾走した。途中、海岸風な景色が段々ごつごつとした岩肌に変わって行く様子が、コートダジュールを抜けて南仏プロバンスに向かう我々の偉業を実感させる。
マルセイユ近傍はかなり渋滞しており、高速道路を降りてから市内に入るまでに多少時間が掛かったものの、無事到着。映画タクシーの舞台ともなったマルセイユは、いかにもフランスという感じの運転と路上駐車、ニースやカンヌとは違うちょっとダークな雰囲気が持ち味。ジダンが育った街である。
少し街中でタクシーごっこ(やみくもに狭い道を走る遊び)をした後、目的のお店に向かう。
S氏お勧めのお店は、路地裏の細い階段を降りていった先にあり、最初はどこにつれていかれるのかと思ったが(誰だってそう思う雰囲気であった)、ついたお店はとても雰囲気の良い綺麗なお店。先に到着していた一行と合流し、念願のブイヤベースを食した。さすが、本場のブイヤベース。美味しい。
1時間くらいの夕食を終え、今度はニースまでの帰り道。往路よりも効率的な経路をS氏が思い出し、30分以上タイムを短縮し、その日の内にホテルに到着。見事荒川の金メダルを見ることが叶った(笑)。
しかし、ブイヤベースのために往復6時間弱。これぞ、ジャパニーズビジネスマンの鑑といえる魂を見た気がする。
コメント (4)
他の皆様は『ビジネスマン』でらしたのですね(苦笑)。いや、これくらいの酔狂しなくては、江戸っ子なんですし(いや、いつからかは存じませんが)、せっかくフランスですから。
でも、ezeの写真はきれいです。保存してしまっていいですか?
フランスシリーズ楽しかったです、本当にいろいろおいでですね。またよろしくお願いします!
投稿者: ハルヲ | 2006年03月10日 22:34
日時: 2006年03月10日 22:34
やばい、このツアーかっこいい
投稿者: atomy | 2006年03月11日 14:58
日時: 2006年03月11日 14:58
> ハルヲさん
本当に、伊達と酔狂だけで生きてるようなものです。
写真、気に入って貰えたなら嬉しいです。
保存だって大歓迎ですよ。そういっていただけると、photo archivesにはもっと解像度が高いものも置こうか、とか思ったりもします。
> atomyさん
かっこいいでしょ。本当に。
しかも日本とのテレコンとかで睡眠時間を取れていない人がドライバーだったりするところに、このプロジェクトの偉大さがあります。
投稿者: さいかわ | 2006年03月13日 16:11
日時: 2006年03月13日 16:11
すっかり、南仏ガイドが板についてきました。
マルセイユのブイヤベースは、わざわざ行く価値あったでしょ?
あのマルセイユからエクス・アン・プロバンス、さらに田舎に入るともっといい所があります。
投稿者: 杉浦孝明 | 2006年03月13日 20:59
日時: 2006年03月13日 20:59