昨年映画まで公開され大ブームとなった(はず)の「NANA」。遅まきながらやっと13巻まで読んでみた。
確かに、実際にあるもの(場所や洋服など)と作品世界が上手くミックスされていたり、サクセスストーリと恋愛模様のスパイラルな構造など、新しい要素はあると思う。しかし、展開は実にオーソドックス。
華やかな音楽業界とか、おしゃれな男女とか、東京の一人暮らし(あるいはルームシェア)、何となく憧れる要素がちりばめられている。そこが人気の秘訣なのだろうか。
おかざき真里や小野塚カホリ、羽海野チカが構築しているのとはまた別の世界観。とりあえず、続きは凄く気になる。
ちなみに、個人的にはナナ(歌手の方)よりもハチ(恋に恋する方)の方が「絶対こんな女の子は居ない!」と思うのだが...世間の女の子達はどちらに感情移入するのだろうか。そこもちょっと気になる。