巷で話題の「ダヴィンチ・コード」。残念ながらまだ映画は見に行っていないが、原作の方はこの前のフィラデルフィア出張からの帰りに読了。思っていたよりもシンプルなストーリ。
大学教授が巻き込まれ型でスリリングな事件に関わり、専門を活かしながらヒロインと協力しつつ謎を解くという展開は、さながらアクションの無いインディ・ジョーンズといったところ。
そういう意味では小説よりも映画向けなプロットかもしれない。しかし、秀逸なのはタイトルだ。原作を未読の方もいると思うのであまり触れないが、作品で扱われている「暗号」は、ルーブル美術館の館長が出しているもの。ダヴィンチの暗号を解き明かしているのでは無い(ダヴィンチの暗号は主人公達の専門分野で、最初から主人公の既知の知識なのだ)。
それでもタイトルは「ダヴィンチ・コード」。手にとらせれば中身は面白いから、ヒットする。見事なタイトルではないか。