元オランダ代表FW、デニス・ベルカンプの引退試合が、彼が所属したアーセナルの今季からの新本拠地、エミレーツ・スタジアムで行われた。
彼の輝かしい戦歴と華麗なプレーにふさわしい、素晴らしいスタジアムでの、素晴らしい引退試合だった。
母国の名門、そしてベルカンプの最初に所属したチームであるアヤックスと、最後に所属したアーセナルの試合として企画されたそれは、アンリやビエラに加えて、ピレス、はたまたライカールト等の往年の名選手も加わり双方とも実に豪華な布陣。
そしてなんと、サプライズプレイヤーとして、ベルカンプを見出した”あの”ヨハン・クライフと、史上最高のFWの一人であるファンバステンがアヤックスチームとしてプレー。クライフが14番をつけてピッチに立つ姿には、一瞬ベルカンプを忘れて感動した。
そしてファンバステン。ゴール前で右足でトラップしたボールをふわりと浮かせてDFを交わして流れるようにシュートする様はまさにACミランのFWだった時のまま。素晴らしい。
つまりは、ベルカンプがいかに偉大な選手だったかを感じた試合だった。アーセナルも粋なことをする。