先日、東京都現代美術館にて開催されていた「THE ART OF Disney」展を見に行った。
千葉大学が移管されそのまま死蔵されていた原画・セル画や、米国ディズニー社の倉庫からこののために輸送されてきた初期作品のイメージスケッチ等、かなり貴重なアイテムが数多く展示されていた。
イメージスケッチや背景画等は、本当に美しく、さすがディズニーである。クオリティーが非常に高い。そしてマルチプレーンカメラ等、新たな表現に挑む姿勢と実現する技術力にとても感動した。また、その技術をウォルト自身が解説しているムービーが、ファン心をぐっと掴む。
全ての展示物が素晴らしかったが、中でも特筆すべきは、「ナイン・オールドメン」と呼ばれていた(ムービーでは「Walt's nine old men」と紹介されていた)ウォルトが愛した9名の伝説的アニメータの原画。それぞれに特徴や得意分野があるのだが、共通するのは、卓越したデッサン力、一つ一つの線が持つ力、そして画を通して見えるアニメータの想い。使い古された表現だが、確かに魂がこもっているのが伝わってくるのだ。
最後まで残るのは思想だと、改めて思い知った。
"The Art of Disney"
Leica C-LUX1
MoT, Tokyo/Japan