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F1ってやっぱり面白いなぁ。

この前の日曜日に開催された中国GP。

ブリジストンタイヤユーザは軒並み雨で苦戦した予選。フェラーリのシューマッハは一人意地を見せたが、それでも予選6番手に終わった。チャンピオンシップで2ポイント差まで迫った現在のポイントリーダ、ルノーのアロンソはミシュランタイヤのパフォーマンスも高くPP。同僚のフィジケラがフロントロウに並ぶ。フェラーリの同僚マッサはエンジン交換もあり遥か後方からのスタート。
なんという逆境。しかし、真のチャンピオンのメンタリティは、これをものともしないのである。

決勝もやはり雨。好スタートを決めたアロンソに対し、シューマッハは思うようにペースが上がらない。しかし、決してあきらめない。ベストを尽くして追い上げる。やがて、雨が弱まり、タイヤのパフォーマンスが逆転する。フェラーリとシューマッハは、ピットストップのタイミングも含めた総合的な戦略と驚異的な集中力でルノーに対して勝負を仕掛け、数少ないチャンスを確実に活かしていく。
F1マシンは、他車の後ろにつくと、エンジンに新鮮な酸素が入りにくくなったり、乱気流による突発的なダウンフォースの低下を招く。したがって、長時間のテール・トゥ・ノーズはマシンに負担をかける。また、何度もオーバテイクを試みると、タイヤに過度の消耗を強いるため、結果としてのトラクション不足やパフォーマンスの低下を招く。

こうした要素を全て考慮した上で、シューマッハは実に鮮やかなオーバテイクを見せる。特にフィジケラをオーバテイクする際には、ピットから出てきたばかりでトラクションが掛からない相手に対し、1周分タイヤを暖めているメリットを活かし、速度を落とさずにタイヤを半分だけ芝に落としてコーナのイン側から鮮やかに抜き去った。さすが、である。F1は紛れも無くスポーツだ。

結果、シューマッハは終盤のアロンソの猛追にあったものの、このリードを守りきってトップでチェッカーを受ける。チャンピオンシップポイントはまったくの同点。勝利数で一つ上回ったシューマッハが逆転でポイントリーダとなった。

次はいよいよ鈴鹿。シューマッハの日本ラストラン。

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2006年10月03日 15:38に投稿されたエントリーのページです。

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