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今日のお言葉。

たった今、君が突然言い出した、押しつけがましいお願いが、希望で……、僕がそれを断った、言葉では説明できない曖昧な理由……、それが夢だ
(森博嗣、「詩的私的ジャック」)

コメント (4)

ハルヲ:

あ、これですか。
私、犀川先生のせりふの中で一番納得できないのがこれです。
どうして萌絵ちゃんをはぐらかすのー!何が夢なのだー!?と。
夢って犀川先生に似合わないなあと思ったのでした。
誰かにこのせりふの真意を説明してほしいです。

saikawa:

犀川先生の真意に達するのはとても難しいので(笑)、正解だとは言えませんが、認識としては、犀川先生が「"結婚すること"によって喪失してしまうと漠然と感じている可能性の全て」を"夢"という言葉で自嘲気味に表したのではないかと思っています。

喪失してしまうと感じている機会の中には、この当時の犀川先生と萌絵の微妙な関係や、真賀田博士と共に生きること等も含まれているのでしょう。

そういう漠然とした(いつもの彼とは)矛盾するような感情を許容している姿は、ある意味非常に犀川先生らしいような気もします。結局、萌絵には甘いですしね(笑)。

ハルヲ:

そうですね、漠然とした不安感というのは、犀川先生らしいです。
ただ、その対象に違和感があります。
犀川先生、結婚すると何か変わると思っているのですね。そんなに結婚って重大なことだと思っているのですね。結婚して子どもができたのに真賀田博士のところに行くことになったらそういうのは捨てていくという選択肢はない、と。国枝先生やお父様を見ると、そう思えないのではと思うのですが。
ただ、まじめで社会に縛られたいと思っている様子ですので、結婚したらそういうものだと思っているのかもしれませんね。
・・・そう思います?
そういう人のほうが結婚相手として適当だと思うので萌恵ちゃんよかったね、ですが。

saikawa:

一般的に結婚というものが持つ性質について語っているのだと思いますが...そうですね、犀川先生もきっと結婚によって何からの変化が生じると思っているのかもしれません。

"あの"犀川先生なのに。

だからこその"紙と印鑑"なのだと思います。
でも、いざとなったら全てを捨てて、理想に走るような、プリミティブな犀川先生でいて欲しい反面、萌絵を大事にする犀川先生にもぐっときたりします。

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2006年11月28日 19:25に投稿されたエントリーのページです。

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