基本的には、強制するのもされるのも、縛るのも縛られるのも好きじゃない。義務感や責任感ではなく、自分がしたいから、する。そう、もしかしたら、選ばれたいのかもしれない。弱くなったのか、強くなったのか。まあ、そういった事はあまり深く追求せずに。そう、答えを出す事が目的ではない。
空に向かって安定して移動する物体には、畏敬の念すら感じる。でも、やっぱり、高いところはあまり好きじゃない。揺れたりするのが駄目だ(笑)。
”「諸君・・・。私は、この危機から諸君の期待どおり生還しよう。私は、最悪の条件、最大の難関から脱出する。諸君が私の名を心の中で呼べば、どんな就縛からも逃れてみせよう。一度でも、私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう。私は、必ずや脱出する。それが、私の名前だからだ」"
(森博嗣、「幻惑の死と使途」)
コメント (3)
人はその名前のために生きる。
それは名前に対する繋がりなんじゃないかと感じます。
名前に対する人々の関心や羨望が多く大きくなるほどに、
名前は他の名前と繋がり安定性を増すんじゃないかと。
ようやく引用元がわかるようになってきましたw
投稿者: あやや | 2007年06月04日 17:56
日時: 2007年06月04日 17:56
最近、この本の本当の意味・・・というか、価値がわかりました。
今まで、犀川先生が、大声で叫んだのも、有里を助けるためだと思っていたのです。
本当に、すごいですね。もう一度S&Mを読み直そうと思っています。
投稿者: ハルヲ | 2007年06月05日 13:43
日時: 2007年06月05日 13:43
> あややさん
名前って非常に抽象的で、他人との関係性を象徴する存在だからね。引用されたシーンを思い出して、さらにジーンとなるでしょう(笑)?
> ハルヲさん
森博嗣の作品は、読み返すたびに発見があるので面白いですね。そして、犀川先生の鋭さと、真理への到達度に驚愕します。
投稿者: saikawa | 2007年06月05日 16:30
日時: 2007年06月05日 16:30