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The Naming of Names

基本的には、強制するのもされるのも、縛るのも縛られるのも好きじゃない。義務感や責任感ではなく、自分がしたいから、する。そう、もしかしたら、選ばれたいのかもしれない。弱くなったのか、強くなったのか。まあ、そういった事はあまり深く追求せずに。そう、答えを出す事が目的ではない。

空に向かって安定して移動する物体には、畏敬の念すら感じる。でも、やっぱり、高いところはあまり好きじゃない。揺れたりするのが駄目だ(笑)。

”「諸君・・・。私は、この危機から諸君の期待どおり生還しよう。私は、最悪の条件、最大の難関から脱出する。諸君が私の名を心の中で呼べば、どんな就縛からも逃れてみせよう。一度でも、私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう。私は、必ずや脱出する。それが、私の名前だからだ」"
(森博嗣、「幻惑の死と使途」)

コメント (3)

あやや:

人はその名前のために生きる。

それは名前に対する繋がりなんじゃないかと感じます。
名前に対する人々の関心や羨望が多く大きくなるほどに、
名前は他の名前と繋がり安定性を増すんじゃないかと。


ようやく引用元がわかるようになってきましたw

ハルヲ:

最近、この本の本当の意味・・・というか、価値がわかりました。
今まで、犀川先生が、大声で叫んだのも、有里を助けるためだと思っていたのです。
本当に、すごいですね。もう一度S&Mを読み直そうと思っています。

saikawa:

> あややさん
名前って非常に抽象的で、他人との関係性を象徴する存在だからね。引用されたシーンを思い出して、さらにジーンとなるでしょう(笑)?

> ハルヲさん
森博嗣の作品は、読み返すたびに発見があるので面白いですね。そして、犀川先生の鋭さと、真理への到達度に驚愕します。

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2007年06月03日 15:42に投稿されたエントリーのページです。

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