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苦手なもの。

寒い。

とにかく、寒い。寒いのは、苦手である。なんというか、生命の危機を感じるのである。
朝起きるのも苦手である。なんで、ベッドの中という至福の環境を捨てて、外に出なければいけないのか。外に出て行ったって、待っているものはほんの少しのシニカルな笑いと、多くの苦難である。嫌な思いをすることの方が多い。なんでそんな思いをするために、わざわざ起きて行かなければならないのか。

間違っている。「今起きるくらいなら、死んでも良い。」というくらい、大げさな葛藤を、毎朝ベッドの中でもぞもぞしながら繰り返しているのである。

外が寒かったら、なおさらだ!!
今日なんて朝起きたら、雪が舞っていた。・・・こうなると、話が違う。ちょっと、ワクワクする。普段はシャワーを浴びて、洋服を着てからじゃなきゃかけないメガネを光の速さで身につけ(しゃきーん)、窓を開け、自分の体を両手で抱きかかえながら、「おー、寒い寒い。」なんて独り言をつぶやいたりするのである。そもそも、雪が降ってるんだから、寒いに決まってるし、だったら窓なんて開けなければ良いのに。人間は矛盾に満ちている。

さらに、唐突だが、バスが好きじゃない。これはこれまでにも何度か繰り返して主張していることだ。特に夜の路線バス。あのなんともいえない薄ぼんやりした青みがかった照明とか、それに照らし出された椅子とか、あの微妙に磨かれている床とか、もう、たまらなく怖い。
窓の微妙な透明度や、つり革の不定期に非同期な揺れ等も、受け入れがたい。ディーゼルエンジンの振動も、粗野で生き物じみていて、受け入れがたい。
なんとなく、この世のものでない感じがするのだ。

見知らぬ他人同士が息を殺して乗っているあの空間が駄目なのだ。時折なるブザー音。機械的なアナウンス。すべてが芝居じみていて、虚構っぽくて、自分以外のすべてが自分を拒絶しているような圧迫感がある。恐ろしい、と感じてしまう。

昼間ならまだ良いけど、夜、それも窓にうっすらと水滴がついていて外が見えないような寒い夜は絶対避けたい。あれは異世界の住人の乗り物が、この世界に贄を探しに来ているのだ。だから、そんな夜に運悪くバスに乗ってしまったら、決して口をきいてはならない。どんなに運転手に話し掛けられても、乗客に触れてしまっても。あなたが選ばれたくないのならば、だが。

と、途中からタッチを変えてお届けしてみたりする、そんなblog。
エンタティメント性を高めようと頑張っているのだが、でも、まったくコメントがつかない(笑)。読み物風よりも日常絵日記風の方が良いのかなぁ、実は。

コメント (4)

いずみ:

猫バスもダメ :)?
絵日記もステキだと思うけど、写真日記もいいかも、と思います。

みかげ:

寒いのがキライなクセに雪国住まいの真っ最中です。
・・・一昨日から 雪はチラチラと降り続いてますヨ? いかが?

あやや:

僕もバス嫌いです。
大体が同じような理由で嫌いなんですが、夜のバスって
間違って踏み込んでしまった寂れた場末のイメージです。
もう空気が違って、うかつにしゃべったらやられる
みたいな。

saikawa:

そう、夜のバスは戦場ですよ。最初にしゃべった人が生贄になるとしか思えない、張り詰めた緊張感があるね。しかも空気がささくれ立ってる。

ちなみに、猫バスは怖くない。いや、別な意味では怖いと思いますが...。

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2005年01月26日 11:06に投稿されたエントリーのページです。

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