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snow drop

前回のエントリがクリフハンガ中ではあるが、閑話休題。

昨日(というか今日)、さて帰るか、と思って、外に出たら...一面シャーベットですよ。
水分を多分に含んだ雪が、かなりの勢いで降っており、道路にもそれなりに積もっておる!!ちょっと滑りそうになりながら、慎重に愛車デルソルのもとに向かうと...そこには、デルソルの形をした雪像があるじゃないですか。もう札幌雪祭り状態。

まあ、見ようによっては、雪うさぎが丸まったラブリーな状態にも見えなくはない(半ば自暴自棄)。

さっき外に見に来た時は、まだ雨で、雪ってほどじゃなかったのに。
と、あきらめてまず車に乗ろうとしたら、ドアが開かない!!凍ってるじゃん!!しょーがないので、力いっぱいドアを開ける。「ガッキ」という、嫌な音ともに開くドア、そしてシートに落ちる積もっていた雪...どういうこと?
ちょっと泣きそうになりながら、雪を掻き出し、荷物を載せて、とりあえずシートに座る。エンジンをかけてみる。さすがHONDAの至宝、VTEC。名機B16Aが息を吹き返し、軽快なサウンドを響かせた。

しかし前後左右、四方の窓は雪で視界ゼロ。とりあえず、ワイパーを動かす。ぐがががが、と豪快に雪をかき集めるワイパ...以上。え?全然まだ見えないんですけど。しゃーない、ウォッシャー液だ、とボタンを押すも、積もった雪に吸収されるのみ。

仕方が無いので、エンジンを空吹かしして、温度を高めつつ、エアコンをMAXにして溶解作戦に切り替える。B16Aは発生熱量が最大の弱点だが、こういう時はとても便利。すぐに熱風が出てきてだいぶ視界が確保されてきた。よしよし。暫く暖気した後で、再度ワイパー作動。今度はわりと雪が落ちる。なんとか走れそう。

ヘッドライトをON...あれ?全然明るくない。

な・ん・で?

外に出て確認するのは寒くて嫌だけど、でもこの暗さじゃ走れない!!せっかくここまで文明の力でリモート除雪して来たのに...忸怩たる思いで、やむ終えず車外へ。フロントライトにはびっしり雪が積もっておりました。傘で「目」の部分だけ綺麗に雪を落とす。ヘッドライトびかーん。

再度室内に戻って、気分を落ち着け、(習慣から)ギアを1速に入れてゆっくりとクラッチをミート。ぐがががが、と盛大に滑りながら発進。そうだそうだ、雪道で1速は危険だと思い出し、次からは2速発進。それでもやや滑る。しゃりしゃりと雪をかむ音が聞こえる。...こ、怖い。でも、周りのタクシーは狂ったような速度で走っている。プロって凄い。

タクシーにはまったく対抗意識を燃やすことも無く、慎重に歩みを進めるデルソル号(愛称「でるちゃん」)。やっとたどり着いた霞ヶ関の料金所。ETCなんてハイカラなシステムはついてないんで、窓を開けると、窓についていた雪が室内に...っていうか、右手が冷たいんですけど!!

「いやー、大丈夫ですか?凄い積もってますね?」という料金所のおじ様の声に、「ええ、スキー帰りです。」と虚勢を張って、無事通過。
入ればさすが首都高、帝都の生命線。通行車両によってほぼ積雪ゼロ。とはいえ、油断すると怖いので、慎重に歩みを進める。タクシーにばんばん抜かれても気にしない、気にしない。

そう、その時に、デルソル号とその運転手には知る由も無かった。
この先の東名高速は、首都高とは一味違うということを!!
そして、東名高速を降りた後、通行量が少ない家の周りの道路の積雪量を!!
盛大にフロントタイヤを空転させ、雪を巻き上げつつ車庫入れをする運命(さだめ)を!!

コメント (1)

kiyo:

なんだか珍しいテンションの文章。
本当に怖かったのね?。
昨夜は外を見てびっくり。
世の中こんな事になっているとは…。
最近雪が多いですね。
今日も安全運転で帰って下さいな。

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2005年02月25日 03:11に投稿されたエントリーのページです。

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