飛行機が好きである。
特に、離陸していく飛行機が好きである。
あの巨大な鉄の塊が、重力の法則に逆らって空に舞い上がる姿は、一種の畏敬の念を感じずにはいられない。
ジェットエンジンの音もまた、”その気にさせる”要因である。タクシー状態のむずがるような音から一転、急激に力強さを増す推進音。飛行機は耐えかねたように斜め上の蒼穹に向かい、見えない糸につられたように、透明なレールの上をすべるように力強く上昇していく。
外からその姿を眺めている時も、中に乗り込んで加速感を感じる時も、なんとなく「科学の勝利」を感じてしまう。
空港という空間がもたらす、独特の雰囲気も嫌いではない。それが新しければ、なおさらである。
"both wings"
CONTAX U4R
Haneda Airport, JAPAN