というわけで、決戦の日曜日。
集合時間が、テストエリアである某所に23時。既に常軌を逸している感はある。
男4人がセダンの車内でラップトップを4台広げて、怪しげなアンテナや基盤剥き出しの機器を操作しているのだ。かなり壮観な風景、といって良いだろう。
実験に利用した車両の窓がうっすらスモークであったことが唯一の救いである。多謝、多謝。
作業をすること5時間近く。やっと動いた。達成感と安堵。歓喜。
何が厳しいって、あと4時間後には本実験が迫っていること。
家に帰るのに1時間。朝ここに来るのに1時間として、睡眠は一時間ちょっと。
とりあえず無事に家に帰ることが最初のミッションではある。そして、ちゃんと起きて実験を仕切らないと。実は、何を隠そう(別に隠していないが)実験のリーダ役に(結果的に)なっているのである。
恐ろしい話である。
深夜までの作業を快く引き受け、最後には完璧なものを提供してくれたS級エージェントのM氏、そしてK氏とT氏に感謝。