森博嗣の新作「ηなのに夢のよう」を読了。
これまでの作品を繋ぐミッシングリンク的なというか、物語の大きな展開を予感させる。
個人的には、S&Mシリーズの気分で楽しめたので大変良かった。やはり、犀川先生と西之園君がたくさん出てくると話が引き締まる(気がする)。国枝先生も相変わらず素敵だ。
紅子さんをはじめとしたVシリーズのキャラクタ達も含めて、物語がどのように進んでいくのか楽しみだ。しかし、真賀田博士は圧倒的な存在だ。森ワールドのジョーカ的位置づけ。
でも、一番好きなところは、犀川と萌絵の会話のシーン(笑)。
「ああ、じゃあね、出しておくよ」
「え、何をです?」
「月を」
(森博嗣、「ηなのに夢のよう」)
コメント (2)
これまで「そういうものなんです」で終わらせていたことをついに出してきた感じですね。森先生本当に小説かやめる気でいらっしゃるんでしょうか・・・(杞憂←可能性が大きいという意味では誤用ですね)。
金子君が男前ですね、「自分の今の仕事よりは、私の仕事のほうが貴重だ」・・・なんて冷静。すごい。
あと、海月君の「アルファベットのH」も素敵でした。
犀川先生といい、今回は妙にサーヴィスが多いですね。
最後のトーマ君の埋め合わせじゃないですよね。
投稿者: ハルヲ | 2007年01月17日 20:36
日時: 2007年01月17日 20:36
そうですね。終局へ向けて走り出したような印象を受けます。S&Mの登場人物が少し成長して登場するのもファンには堪らないですねー。海月君は、犀川先生が出てきたのでポジションが揺らいだ感もありますが、発言で良い味をかもし出しています。
ラストは、涙無しには...
投稿者: saikawa | 2007年01月18日 17:41
日時: 2007年01月18日 17:41