昨日の続き。
ずっと写真は銀塩で撮ってきたのだが、転機が訪れる時が来た。
CONTAX tvs difitalの出現である。カールツァイスT*のレンズを搭載したこのコンパクトデジカメ(現在のコンパクトデジカメから考えれば結構な大きさである)、実に自然に、ドラマチックな描写をしてくれるのである。AFの性能も満足出来る出来栄え。
難を言えば、フォーカスリングが無いのでマニュアルでピントを合わせずらいことだが、これはデジタルカメラの利点の一つ、”たくさん撮って、良いものを選ぶ”作戦でカバーできる。
これは非常に重要なポイントで、良い写真を撮るためには、多くシャッタを切ることが重要である。もちろん、一回シャッタを切っただけで傑作がとれることもあるかもしれないが、それはもう、奇跡なのだ。
シャッタを切った回数だけ、確実に良い作品に近づけるはずだが、これを銀塩でやろうとすると、もう富豪にならないと無理。シャッタを切った瞬間に「ちゃりーん」って音がするのだ。現像の。もちろん、フィルム代も掛かる。これを気にしないでシャッタを切れるだけでも、デジタルの優位性はかなりのものだろう。
こうした理由から、今ではフラグシップの一眼レフもNIKON D70となった。一眼レフの良い所は、シャッタを切った瞬間、つまり写真として見える映像は、ミラーが上がっているから撮影者には見えていないところ。大切なのは、イマジネーション。人生に似てる。研究にも似てる。