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日本代表戦

タイムリーさが無くなって来たところで、先日(3/25)に行われたW杯最終予選について。

システムに関する意見も多く拝聴する。曰く、「慣れ親しんだ3-5-2の方が良かったのでは」「慣れないシステムで選手は戸惑っていた」と。

しかし、国を代表する選手が集まって、戦術のバリエーションが一つ(3-5-2)しか無いというのはさみしすぎないだろうか?相手やゲームプランによって変えるから戦術なのではないかと思う。どんなシステムだとしても、プレーするのは選手なのだ。その選手達の力を引き出しつつ、相手の長所を潰す(つまり、有利に試合を運べる)ことが出来る可能性が高いシステムを採用するのは、実にオーソドックスな戦い方なのではないだろうか?どんな相手であろうと常に自分達の戦い方が出来るのは、真の強者のみのはずだ。

で、所謂4-4-2システムでイランに当たったわけだが、これはおそらくジーコ監督が相手が1トップ気味で来るという予測を立てたからだろう。1トップには4バックの相性が良いことは歴史が証明している。両サイドのスペースを潰しつつ中盤の支配率を高めるためには悪くない作戦である。
が、如何せん前線でボールをキープすることが出来なかった。トップに入ったボールが、中盤やサイドの選手の押し上げやオーバーラップを待つ事無く失われていく。これでは攻めを組み立てるのは難しい。相手のゴール近くでファウルを貰うシーンも少なかった。必然、チャンスは少ない。

対するイランはドリブルで局面を打開しようとする。ボール際では体を寄せて必ず潰しにかかる。日本の綺麗なパスサッカーに比べ、個々の体の張り合いで勝負を掛け、数的優位を強引に作り出す作戦だ。これが、実に有効だった。そして、イランは2トップ気味で仕掛けてきていたように見えた。
ピッチ内の選手は予測とのずれを自力で埋めようとしていたようだが、やはり体力的に厳しい時間帯に破綻してしまったのが惜しまれる。1-1で同点に追いついた時点で、ゲームプランを変更(ディフェンス重視からのカウンター狙い)する手もあったかとは思うが、これは結果論。後からならいくらでも言える(笑)。

勝ち点を取れなかったのは残念だが、トータルでドイツに行ければ良いのだ。適切な修正を施しつつ、中盤のタレントを活かす為に、前線でキープができるようにする必要がある。

中田を前線で使っても良いと、個人的には思うのだが...ジーコ采配に期待。

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2005年03月28日 01:51に投稿されたエントリーのページです。

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