国際会議に参加するため、初の中国上陸。香港には学生時代に来たことがあったが、純粋に大陸に来たのは初めて。大陸といって思い出すのは、高村薫の「李歐」。
李歐よ、君は大陸の覇者になれ
ぼくは君についていく夢を見るから
(高村薫、「李歐」)
「年月なんて数えるな、この李歐が時計だ、あんたの心臓に入ってる。」
(高村薫、「李歐」)
実際には、そんな夢も見ていないし、こんな台詞を吐く傾国の美男子の殺し屋も居なければ、「心臓が妊娠したみたい」にもならないわけだが(笑)、何となくあの世界観というか、空気感を感じられているような気がする。
今来ているShenzhenは高層ビル立ち並ぶ大都会だが、雑多で生活観のある路地も同時に存在している。何となく、皆が強く逞しく生きているように感じるのだ。
こうなると、11月の英国会議は、是非アルスター辺りでやって頂きたい、と切望する。