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2006年01月 アーカイブ

2006年01月08日

None But Air

周りには、空気しかない。
何も無い。
命も、死も。
(森博嗣、「ナ・バ・テア」)

森博嗣の作品。もちろん、ハードカバーでも、ノベルスでも持っていて読んでいるので、今回の文庫版で3回目となる。このシリーズはハードカバーの装丁が非常に綺麗で素晴らしいが、今回の文庫版も、なかなかシンプルで好ましい。

作品の内容も良いのだが、今回は、よしもとばなな氏による解説が珠玉。
非常に平易な言葉と文章で、実に複雑で、きらきらとした感情や心理を表現している。
切れ味の鋭い文章、本物の貫禄。こういう美しい文章に触れると、言葉の可能性を感じる。

既読の方も、良ければ是非。

2006年01月14日

farewell lecture

本日、大学にて学部時代に学部長だった(言い回しがややこしい)斉藤先生の最終講義。雨の中、たくさんの人が集まった。

「私とコンピュータ」というタイトルで、コンピュータの黎明期から今日に至るまでの沢山のエピソードが盛り込まれたとても楽しく、含蓄のあるお話であった。「自由であることがクリエイティブであることの条件である」という旨のお言葉が、胸に響く。

そうだ、自由でなければ。

2006年01月21日

let it snow

夕刻から降っていた雪で、一面の銀世界。
家を出なくても良いのなら綺麗で素敵なのだけれど、今日は卒論生の発表会があるため大学に行かなければならない。

駐車場に止まっている我が愛車はハッチバックのシルエット。傘でトランクの上の雪を降ろしてクーペスタイルを取り戻し、エアコンで窓の雪と曇りを除去してからスタート。幹線道路はさすがに凍結してはいなかったものの、シャーベット状になっており、慎重な運転が要求された。

研究室のある建物の中庭はご覧のように雪化粧。

letitsnow.jpg
"let it snow"
CONTAX U4R
delta/SFC, Fujisawa/Japan

2006年01月24日

ruin

研究に関する打ち合わせのため名古屋、正確には刈谷駅へ。

そこで今話題の構造物を撮影。外装は綺麗だが、既に取り壊しが始まっている。
駅からのダイレクトアクセスのドアも既に取り外されていた。
作業中に地震が起きて倒壊しないことを祈るのみである。

ruin.jpg
"Ruin"
CONTAX U4R
kariya, Aichi/Japan

farewell

祖母が本日逝去した。94歳。大往生と言えるだろう。
死因は急性心不全。祖父と同じということだ。

生まれたのは第一次世界大戦前で、明治、大正、昭和、平成と4つの時代を日本の激動と共に生き抜いた人であった。板橋の実家(祖母の家)が19年前に火災で焼失して以来(ここら辺も実にドラマチックな人生だと思う)、実に19年間も水戸の実家に居た事になる。火災の時、たまたま水戸の家に遊びに来ていたから良かったものの、一つ間違えばその時に命を失っていたかもしれない。
知らない土地で心細かったろうが、気丈に、元気に生きていた。
実家で生活していた際は、大変お世話になった。

これから通夜、そして告別式と続くわけだが、最後にきちんと見送ってあげたい。

2006年01月26日

Down to Heaven

撃とうと思う前に撃て。
そうすれば、誰も、お前を墜とせない。
(森博嗣、「ダウン・ツ・ヘブン」)

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