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2005年01月10日

MAMMA MIA

マンマミーア。

全編、ABBA(二個目のBは裏返し)の曲で構成されているミュージカル。世界中でロングヒットを飛ばしている作品である。もう、3回見にいった。何回見ても、面白い。基本的に、スラプスティックコメディは好きである。まあ、元が英語であったものを日本語の歌詞で歌っているので、冷静に考えるとおかしな感じなのだが、劇団四季の歌唱力でなんとなく持っていかれてしまう(笑)。
最後に見たのは、東京公演の千秋楽の1週間前、だから昨年の11月頃なのだが、最近また自分の中でブームが来た。

ストーリは、地中海に浮かぶ小島でホテル経営を行っているシングルマザー、ドナの娘ソフィが結婚式にお父さんを呼びたい!! という願いから幕があがる。しかし、そうは簡単に行かないのだ。ドナはソフィのお父さんのことを話したがらない。しかし、ソフィは、母ドナの日記を盗み読みして、自分のお父さんの可能性がある人物を突き止めた。

これが、3人いるのだ(じゃーん)。

ソフィは、「逢ったら分かる」という楽観的な姿勢で、ドナに内緒で3人全員に結婚式の招待状を出してしまう。
何も知らずに、ドナの娘の結婚式に招待されたと思った男3人は、結婚式の前日に同時に島にたどり着く。突然の再会に動揺するドナと、ドナの昔の友人(ドナが昔歌姫だった時のコーラスの二人)、さらにはソフィと婚約者スカイを巻き込んで、結婚式に向けて大騒動のお父さん探しが始まり、さらにはドナにも心境の変化が...

というような感じである。もちろん、ストーリ自体も大変素晴らしい。暖かい気持ちになる。しかし、特筆すべきは選曲の妙。もちろん、歌にあててストーリを書いているのだろうけど、それにしても素晴らしい。

ソフィがお父さん(候補)の3人に出会った時に歌う「Thank you for the music」、ドナが3人の元カレに突然再会した際の、驚くと同時に胸の高鳴りを抑えられない気持ちを歌う「Mamma Mia」。

Mamma mia, here I go again
My my, how can I resist you?
Mamma mia, does it show again?
My my, just how much I’ve missed you
Yes, I’ve been brokenhearted
Blue since the day we parted
Why, why did I ever let you go?
Mamma mia, now I really know,
My my, I could never let you go.

見事である。
特に好きなのは、サム(お父さん候補の一人)が、ソフィにアドバイスを送るシーンで歌う「Knowing me, knowing you」。

Breaking up is never easy, I know but I have to go
Knowing me, knowing you
It’s the best I can do

さすが、離婚経験のあるサム。結婚が必ずしも幸せになるとは限らないという教訓を、身を持って結婚式当日の娘に伝えるのである。

他にもたくさん見所はある。ドナとサムが、お互いの気持ちを切々と歌い上げる「S.O.S」や、ドナが寂しさをサムにぶつける「THE WINNER TAKES IT ALL」等、かなり魂を揺さぶられる。

そして、カーテンコール。失恋を歴史的敗北にたとえてさわやかに歌い上げた名曲「WATERLOO」の軽快なリズムにのって、観客は皆幸せな気分になって帰るのだ。

Waterloo - I was defeated, you won the war
Waterloo - promise to love you for ever more
Waterloo - couldn’t escape if I wanted to
Waterloo - knowing my fate is to be with you
Waterloo - finally facing my waterloo

とても前向きな、やさしい気持ちになれる作品である。

2005年01月30日

All I Ask of You - The Phantom Of The Opera

Say you'll share with me one love, one lifetime ...
Lead me, save me from my solitude ...

Anywhere you go let me go too.
Christine, that's all I ask of you

待ちに待った、映画版「The Phantom Of The Opera」。公開初日に万難を排して見にいった。誰もが有名なOvertureのフレーズには聞き覚えがある、”あれ”である。これまでにミュージカル版は4回くらい見ていて、もうすっかりPhantom様の虜であったため、アンドリュー・ロイド・ウェバー(ミュージカルの作曲家、英国貴族(Lord)である)の楽曲で完全映画化という話を聞き、それこそ「地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」思いで恋焦がれていたのである(一部、誇張あり)。

一応、軽くストーリラインに触れておくと、1870年代のパリ・オペラ座が舞台。オペラ座の看板スター、カルロッタは、気性の激しさ故、度重なる事故(オペラ座の関係者は「ファントムの仕業」と噂する)に気分を害して主役を降板してしまう。公演に穴が開くと心配していた支配人達は、コーラスダンサーのクリスティーヌが代役を務められると聞き、ためしに歌わせてみると、彼女は完璧な歌声を披露する。若く美しいプリマドンナ、クリスティーヌは一躍スターに。しかし、それは若くして父を亡くしたクリスティーヌに、天国の父が遣わした「音楽の天使」の指導あってのものだった。その姿をクリスティーヌは見たことが無い。
公演を見たクリスティーヌの幼馴染、ラウールは一目でクリスティーヌに惹かれるが、その恋を許さない「音楽の天使」は、初めてクリスティーヌの前に姿を表し、クリスティーヌをオペラ座の地下にいざなう。この「音楽の天使」こそ、「The Phantom Of The Opera」なのだ(じゃじゃーん)。

醜い顔を仮面に隠し、天才的な音楽の才能と狂気を内包するPhantom様は、若いオペラ座のパトロン、美男子ラウールと、クリスティーヌが永遠の愛を誓う姿を見て、激しい憎悪に身を焦がす。かくして、壮大で、美しくもはかない悲劇の幕が上がるのである。

と、もちろんストーリもとても魅力的。とりわけ、ホラー小説タッチであったルルーの原作を、容姿ゆえに一度も愛されることがなかったPhantom様の苦悩を軸にした恋愛物に仕立て上げたウェバーの手腕は見事というしかない。

あまりにミュージカルが完璧だったために、「大丈夫か?映画は。」と少し不安だったのも事実。しかし、まったくの杞憂だった。

音楽が、素晴らしい。

基本的に舞台と同じ展開、同じ音楽なので、もう最初からグッとくるポイントが多すぎる。悲しげに「Masquerade」を響かせるサルのオルゴールを見て呟く老体のラウール、そして例の”シャンデリア”。
オークショニアの「gentlemen?」の声とともに響く、例のメインテーマ(じゃーん、じゃじゃじゃじゃじゃーん)。もうここまでで一回泣ける(まだオープニングである)。

俳優陣の魅力、歌唱力も素晴らしい。特に、Phantom様のジェラルド・バトラーは、怪しくも官能的な魅力を振りまいている。ラウールのパトリック・ウィルソンも美男子。舞台よりもアクションシーンが豊富で、若く力に満ちたラウールである。クリスティーヌ役のエミー・ロッサムはまだ18歳。驚き。

魅力的なシーンは多々あるが、胸に響くのは「All I Ask Of You」。ラウールとクリスティーヌが歌うシーンも素晴らしいが、やはり本命はPhantom様がクリスティーヌに歌うところ。「The Point of No Return」の主旋律から遷移する部分は感動的。その歌詞が、冒頭の一説である。

登場人物総出演で展開される「Masquerade」は、豪華絢爛。劇中に使われる曲の主旋律がモチーフとして現れながら段々盛り上がっていく様は、映像美と併せて非常に見ごたえがある。

そして、ラストシーン。劇中で最も切なく、最も美しい「Christine, I love you ..」の台詞と、 Phantom様の歌が地底湖に響き渡る。

You alone can make my song take flight
It's over now: The Music of the Night

素晴らしい作品である。視覚と、聴覚と、心で感じて頂きたい。

2005年02月16日

ipod shuffle!!

ipod shuffleを買ってみた。1GBの奴である。

中学生でウォークマン、高校生の時にはCDウォークマン、大学生の時は車のCDプレイヤ、前職の社会人時代にはNetMDウォークマン。

と、ここまで携帯音楽機器は全てSONYだったのに、大革命である。まず、なにがすごいって、SONYって書いてない。そして、小さい(ふつうこっちが先だ)。
本当にガムサイズである。どのくらい小さいかを説明しようとして、横にこういった際のメートル原器であるタバコの箱(自分では吸わない)を並べてみると、なんと!!タバコの箱がとっても大きく見える。それくらい小さいのである(さっぱり良く分からない)。

これで200曲近くの楽曲が入るのだから驚く。しかも10時間以上連続再生が可能との事。ヘヴィローテーションしても嫌じゃない曲なんて、だいたい100曲くらいしかないわけだから、これで十分。久しぶりにワクワクするデバイスである。

音もまずまず。たぶん、音質はイヤホンに依存している部分が大きいだろう。試しに研究室においてあるBOSEのQuiet comfortで聞いてみたら、格段の差。でも、がさばるから普段は付属の小さいイヤホンで良いのだ。チープな音もまた、いとおしい感じ。これで電車が込んでても、少しは頑張れそうである。

2005年04月05日

ストレンジカメレオン

Bank BandのライブDVD「BGM Vol.2?沿志奏逢」を買った。

「環境に関するプロジェクトに融資する機関」として、ミスチルの桜井さん等が立ち上げた「ap bank」。その運営のための活動をしているのがBank Bandで、昨年「沿志奏逢」というカバーアルバムを出している。

今回はそのアルバムの中の曲を中心に構成されているのだが...
だが...

一番注目なのは、二枚目の4曲目。「ストレンジカメレオン」って!!
あ、あの「ストレンジカメレオン」ですか!!

どきどきしながら、とりあえず3曲目の「優しい歌」から聞き始める。うーん、相変わらず上手くてカッコいい桜井さん。

で、4曲目。
jazzyなアレンジで始まったその曲は「I wanna be your gentleman」まさにあれ。
うーん、カッコいい。桜井さんの「ストレンジカメレオン」が完成している。
そして、本当に良い曲だなぁ、ストレンジカメレオン。

君といるのが好きで あとは ほとんど嫌いで
まわりの色に馴染まない 出来損ないのカメレオン
優しい歌を唄いたい 拍手は一人分でいいのさ
それは君の事だよ
(the pillows, 「ストレンジカメレオン」)

2005年04月06日

沿志奏逢

昨日の「ストレンジカメレオン」が収められているBGM Vol.2だが、ヘビーローテーションである。
実に、実に素晴らしい。桜井さんの魅力全開である。

まず、一枚目の「歓喜の歌」。3/26のblogとリンクしているあたり、相思相愛だ(笑)。
「カルアミルク」も好きな曲。電話なんてやめて、六本木で逢いたくなる。
「僕と彼女と週末に」も、さすが名曲。

で、二枚目。「ストレンジカメレオン」は先日書いたからOKとして、その後の「歌うたいのバラッド」。


今日だってあなたを思いながら 歌うたいは唄うよ
ずっと言えなかった言葉がある 短いから聞いておくれ
「愛してる」

嗚呼 歌うことは難しいことじゃない
その胸の目隠しを そっと外せばいい
(斉藤和義「歌うたいのバラッド」)

絶妙なハスキーボイスと、笑顔。歌が好きなんだなぁ、と思わせる。
そこから、中島みゆきの「糸」になるのだ。

縦の糸はあなた 横の糸は私
織りなす布は いつか誰かを
暖めうるかもしれない
(中島みゆき「糸」)

さすが、の言葉選び。

もちろん、ミスチルの「優しい歌」「HERO」も珠玉の出来。
ファンの人も、ファンで無い人も、あらゆる人の鑑賞に耐え得る。

2005年04月13日

fast car("Today's song")

You got a fast car
And I got a plan to get us out of here
I been working at the convenience store
Managed to save just a little bit of money

You got a fast car
But is it fast enough so we can fly away
We gotta make a decision
We leave tonight or live and die this way
(Tracy Chapman,「fast car」)

2005年04月16日

オペラ座の怪人

劇団四季版「オペラ座の怪人」を観た。

舞台自体を見るのは、既に4回目くらいだが、久しぶりの東京公演。初の「四季・海」でのファントム様だったので、わくわくしながら会場へ。

舞台演出も、さすがの出来栄え。オープニングのシャンデリアが上昇していくシーンで観客の心を
鷲掴みである。ファントム様がクリスティーヌをいざなう地底湖のシーンのロウソクの登場や、「「All I Ask Of You」の後に、独白をするシーン等の演出も見事。シャンデリアの落下シーンも迫力十分。

そして出演者全員による豪華絢爛なマスカレード。素晴らしい。

歌に関しては、当然といえば当然なのだが、さすがの迫力。特にファントム様の歌唱力は素晴らしい。クリスティーヌでなくても思わず篭絡してしまう。

映画と舞台の違いだが、ストーリは、ほぼ映画版が舞台を完全に再現しているため、大きな差異は無い。しかし、舞台の方が、クリスティーヌが怪人を怖がっている(殺人鬼として憎んでいる)ように思う。映画の方がラブストーリ、悲恋としての味付けになっている。あと、舞台の方がラウールが馬鹿っぽい(笑)。映画の方が、ファントム様との決闘シーン等でラウールの見せ場が多く、さわやかさも(俳優の顔の影響かも知れないが)高い。

そして感動のラストシーン。英語詩で言うところの下記に該当する部分は、囁くように歌っていた映画と違い、声量を活かした朗々たる声が響く。

You alone can make my song take flight
It's over now: The Music of the Night

その後に残る静謐な光に照らし出されたマスク。美しい。素晴らしい。

2005年10月25日

Closer by David Sanborn

David Sanbornが好きである。メロゥなアルトサックスを吹かせたら最高峰なのではないだろうか。

最新アルバムも、もちろんちゃんと買ってある。...あったのだが、聴いていなかった(笑)。
で、何とか移動の合間に聴いてみた。素晴らしい。
1曲目の「Tin Tin Deo」からサンボーン節前回である。名曲「Smile」のカバーもあり、十分な聴き応え。秋の夜長に相応しい一枚。

2006年03月24日

Les musiciens

小西康陽プロデュースの夏木マリの曲。
久しぶりに聞いたけど素晴らしい。

むかしの話をしましょう

その頃 私は若くて綺麗で
世間知らずで幸福だった

よくある話ね なつかしい話
<小西康陽、「Les musiciens」>

moonstruck

本日、年度末業務やら事務処理やらをこなしながら、研究室のPCのitunesのライブラリを整理していると好きな音楽の方向性が見えてきた。

ストーリ性のある音楽に弱いのと、メジャとマイナの両極端な志向である。

そしてボーカルものは言葉、特に日本語は綺麗なものでないといけない。

夜に咲く花に 恋をした太陽
焦がれる想いを とても伝えられない

燃えるよな恋は花びら傷つける
だから僕は一人

月よお願いだ 彼女に伝えて
あふれる光を 淡い歌に変えて

土砂降りの夜も 粉雪舞う冬も
ここでずっと祈る

月よお願いだ 彼女を守って
光のブーケで そっと照らしながら
< chaka, 「moonstruck」 >

今をときめく平井堅がまだそんなにときめいていなかった頃に作曲した曲。作詞はchaka。歌は二人で。今ならミリオンヒットの名曲だ。

2006年07月19日

痛い。

ある日君が眠りに就く時 誰かの腕に抱かれている時
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら 平気な顔をしながら
(Mr.children, 「渇いたkiss」)

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