Agassi
USオープンが始まった。
アンドレ・アガシにとって最後のUSオープン。負ければ引退だ。
神業とも思える強烈なレシーブエースを見れなくなってしまうのは残念。
是非、一試合でも、一ポイントでも多くプレーし、その勇姿を見せて欲しい。
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USオープンが始まった。
アンドレ・アガシにとって最後のUSオープン。負ければ引退だ。
神業とも思える強烈なレシーブエースを見れなくなってしまうのは残念。
是非、一試合でも、一ポイントでも多くプレーし、その勇姿を見せて欲しい。
先日、東京都現代美術館にて開催されていた「THE ART OF Disney」展を見に行った。
千葉大学が移管されそのまま死蔵されていた原画・セル画や、米国ディズニー社の倉庫からこののために輸送されてきた初期作品のイメージスケッチ等、かなり貴重なアイテムが数多く展示されていた。
イメージスケッチや背景画等は、本当に美しく、さすがディズニーである。クオリティーが非常に高い。そしてマルチプレーンカメラ等、新たな表現に挑む姿勢と実現する技術力にとても感動した。また、その技術をウォルト自身が解説しているムービーが、ファン心をぐっと掴む。
全ての展示物が素晴らしかったが、中でも特筆すべきは、「ナイン・オールドメン」と呼ばれていた(ムービーでは「Walt's nine old men」と紹介されていた)ウォルトが愛した9名の伝説的アニメータの原画。それぞれに特徴や得意分野があるのだが、共通するのは、卓越したデッサン力、一つ一つの線が持つ力、そして画を通して見えるアニメータの想い。使い古された表現だが、確かに魂がこもっているのが伝わってくるのだ。
最後まで残るのは思想だと、改めて思い知った。
"The Art of Disney"
Leica C-LUX1
MoT, Tokyo/Japan
斜めから射す光が、夏の終わりを感じさせるようになってきた。
夏に比べて、少し、やわらかい。
"light & shadow"
Leica C-LUX1
MoT, Tokyo/Japan
日頃、読む本の9割近くがミステリィのため、たまに人が死なないような、読み味が爽やかな作品が読みたくなる。そこで、ちょっと前に読んだ石田衣良氏の「スロー・グッドバイ」。なかなかおしゃれにまとまった短編集。
一番の白眉は「フリフリ」という短編。世話好きの友達カップルに何度も女の子を紹介されてちょっと辟易している主人公が、紹介された同じ感情を抱いている女の子と、友達カップルの前で付き合っている"フリ"をするというストーリ。付き合っていれば、次の相手を紹介されないし、面倒くさいことも無い。そんなちょとした悪戯心から始まる二人の心の機微と、関係の微妙な変化を繊細に描いている。
タイトルの"フリフリ"は、付き合っている振りをしている二人が「バイバイ」の変わりに別れ際にする、手首を2回折ってする挨拶のこと。二人の付き合いが「恋人の"フリ"だよ」という、二人だけのサイン。この"フリフリ"を、実に効果的に用いる手法が秀逸。
シンプルなストーリと、ポップだけど繊細な描写。短編集としても綺麗にまとまっている。
終わった...
綺麗に終わった。キチンと終わっていた。
ちょっと胸が一杯でコメントできないし、まだ読んでいない人も多いと思うのでストーリは書かないが、今回もグッとくる台詞が多数。
野宮さんもかっこいい。
そして、修ちゃん。
昨日、劇団四季の「CATS」を見てきた。初めてみるのに、最前列で。
「CATS」の席には"S回転"なる、まるでスキーの競技のようなランクが存在していて、この席は名前の通り、舞台が始まるまでは180度逆、つまり通常の席と向かい合う形になっており、この席が回転して定常位置に戻ったと同時に舞台の幕も上がるという仕掛けになっているのだが、その"S回転"の最前列で、いきなり鑑賞してしまったのである。これも全て、ニンテンドーDSを買うために早朝から並んだ上に変装までして弟の分を買ってくれる姉(四季の会メンバ)の偉大な努力の賜物(早朝から並ぶ)である。
会場は五反田と大崎の間くらいにあるキャッツシアター、以前バイトをしていた某企業の某研究所から目と鼻の先にある専用劇場。
"CATS"
Leica C-LUX1
oosaki, Tokyo/Japan
車で行ったのだが、幸い道もすいていて余裕の到着。お昼ごはんを食べてから悠々と会場入り。"S回転"席は180度回転した状態なので、ステージの上に一旦登って着座することになる。これから始まる舞台のステージを踏める優越感。意味も無く2回くらい移動してみた。
舞台の内容は、「オペラ座の怪人」や「マンマ・ミーア!」のような一本の確たるストーリがあるというよりは、ジェリクルキャット(ただ一人選ばれ、永遠の命を与えらて天井に登れる猫)に指名されることで救済される魂の物語を縦軸に、猫の舞踏会を通して、登場する個性豊かな猫達による歌と踊りを楽しむ構成になっている。つまり、あまり深く考えたり勉強したりしないで、見たまま楽しむだけで十分な作品。しかし、着想といい、セットといい、内容といい、これが20年以上前に作られたものなのだろうか。改めてサー・アンドリュー・ロイド・ウエーバの才能には驚かされる。
ちなみに、会場外にはこんな遊び心も見られるのだ。
"parking"
Leica C-LUX1
oosaki, Tokyo/Japan
帰宅した後に、ふともらったチラシを見ていると、「オペラ座の怪人」の千秋楽が決まったとある。これはちょっと気になる。とりあえず姉に探りの連絡してみる。結果、姉は私の「取れるものなら...」という願いを聞き入れてくれた。そう、また早朝から並んだのだ!またもやチケットを駄目な弟のために押さえてくれたのである。しかも前から二列目...姉の愛は広く、深いなぁ(笑)。
多謝、多謝。
国際会議に参加するため、初の中国上陸。香港には学生時代に来たことがあったが、純粋に大陸に来たのは初めて。大陸といって思い出すのは、高村薫の「李歐」。
李歐よ、君は大陸の覇者になれ
ぼくは君についていく夢を見るから
(高村薫、「李歐」)
「年月なんて数えるな、この李歐が時計だ、あんたの心臓に入ってる。」
(高村薫、「李歐」)
実際には、そんな夢も見ていないし、こんな台詞を吐く傾国の美男子の殺し屋も居なければ、「心臓が妊娠したみたい」にもならないわけだが(笑)、何となくあの世界観というか、空気感を感じられているような気がする。
今来ているShenzhenは高層ビル立ち並ぶ大都会だが、雑多で生活観のある路地も同時に存在している。何となく、皆が強く逞しく生きているように感じるのだ。
こうなると、11月の英国会議は、是非アルスター辺りでやって頂きたい、と切望する。
森博嗣の新作。氏のメインラインともいえる、S&Mの流れをくむこのGシリーズも5作目。ミステリィとしてのSSS(シンプル・シャープ・スパイシィ)感も前作の「εに誓って」あたりから非常に洗練されてきているように感じ、とても楽しみ。相変わらず、余韻と疾走感を緩めない終わり方が独創的。
とはいっても、一番の楽しみは犀川先生と萌絵の関係。相変わらず素敵な会話を展開してくれているし、前よりもお互いが、お互いに"優しく"なったように感じる。
犀川がいなくなったら、と考えたとたんに、目頭が熱くなった。
ああ、涙がある、と思う。
西之園は呼吸を整え、すぐに涙を止めた。
まだ、泣かなくても良いのよ。今のは演習です。訓練です。大丈夫。
犀川がこちらを見ているので、彼女は優しく微笑んで見せた。
(森博嗣、「λに歯が無い」)
次回の会議の会場が変更になった。"Crantock Bay:Near Newquay, Cornwall"と書かれている。
これは、「お姫様、馬車の用意ができました」の、"あの"コーンウォールなのではなかろうか。
「あの時と同じ...コーンウォールの風を感じること」ができるだろうか。
アルスターも捨て難いが、コーンウォールも夢見ていた場所なので素直に嬉しい。
先週末のモンツァでのGP後、遂に、F1ドライバーのミハエル・シューマッハが引退会見を行った。
実に輝かしい戦績である。現時点で、ドライバーズタイトルは7回。あのファンジオの5回を抜いての歴代1位。コンストラクターズも共に7回を記録している。勝利数もプロストの51勝を遥かに超える90勝、ポールポジションはセナの65回を抜いて68回、ファステストラップも75回。獲得ポイントは1354ポイントにものぼる。ポイントを剥奪されたシーズンもあるのだから、この数字は驚異的。出走247戦で90勝であるから、勝率は3割6分。3回に1回は「勝てる」ドライバなのだ。
セナ、プロスト、マンセル無き後のF1を支えてきた偉大なドライバ。同時期にデーモン・ヒルやハッキネン、ビルニューブ等、ワールドチャンピオンを獲得したドライバは他にもいたが、真のライバルはいなかった。唯一、それとなり得る存在であったセナは、強者のまま駆け抜けていってしまった。批判も多かった。そうした雑音を、勝利でねじ伏せてきた。
常勝の状態でやめることも出来ただろうに、あえて後進のドライバ達と渡り合い、昨年は一度敗れはしたものの、衰えない力を見せつけた上で、堂々とした引退発表。F1というスポーツの牽引者という使命を果たしている裏には、やはり自分の前を走ったまま逝ってしまったセナへの憧れと嫉妬、それに悔しさもあるのだろうか。
イタリアグランプリ、チャンピオンシップポイントで12ポイントの差。ワールドチャンピオンを獲得するためにはまさに正念場。負けられないレース。
勝利を望まれている状況で、望まれた勝利を獲る。
この実力、この強さ。
マンセル、プロスト、セナらの偉大なドライバと同じく、シューマッハの走りをリアルタイムで見られたことを誇りに思う。彼は本当に、強くて、偉大な王者である。
ずっと考えていたんだ
実らなかった 恋に 意味はあるのかなって
消えてしまった ものは
始めから 無かったものと
同じなのかなって
今ならわかる
意味はある
あったんだよ ここに
(羽海野チカ, 「ハチミツとクローバー」)
ほぼ二週間日記の更新が途絶えていた。
中国から帰国して、36時間後にはパリに飛び立ち、帰国して直ぐにまた瞬間最大風速が吹き荒れ、その次の週は研究関連の打ち合わせと授業の準備に追われていた。
作業量が増えてくると一つ一つの品質がどうしても下がってしまう。この低下を極力少なくするように色々な工夫をしてはいるのだが、脳のバッファ量は年々衰えていく傾向にあるため、どうしても重要な事を欠落してしまうことがある。
自分が痛い目を見るなら良いが、他人に迷惑を掛けてしまう結果にも結びつくのだから、これは慎重に進める必要がある。忙しい時ほど丁寧に。自分の事がちゃんとできない人間に、他人は仕事は任せたくないだろうし。一つ一つ、祈るように努力しないといけない。
と、反省ばかりしていてもしょうがないので、前向きに考えていこう。
失敗から学べば良いのだ。
と、思っているそばから、車のワイパとウインカを間違えたりするのだ。
さっきも間違えたばかりなのに。
先週までの行動記録その1。宿泊したホテルの近くの風景。エッフェル塔の前に小さく見えるのが、オリジナルの自由の女神。実に、奥ゆかしい。
"Statue of Liberty"
Leica C-LUX1
la Seine, Paris/France
先週までの行動記録その2。ソーシャルディナーはセーヌ河の上に浮かぶレストラン(船ではないが、フロートだった)からの風景。非常に綺麗だったが、ワークショップ会場からここに移動する際の大型バスのディーゼルの不躾な振動にすっかりやられていたので、微妙な振動で軽く船酔い。シャンパンとフォアグラと白と赤のワインを美味しく頂き、何で酔ったかを忘れる。
しかし、帰りも、バスだった(涙)。
"la Seine"
Leica C-LUX1
la Seine, Paris/France