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2006年08月 アーカイブ

2006年08月01日

おしゃれな会話。

森博嗣の作品は、ミステリィとしてのプロットや描写も素敵だが、個人的には会話のセンスが一番秀逸だと思う。特に、犀川先生と萌絵の会話は軽やか。

「あの、これ、何のおつもりです?はっきりおっしゃって下さいよ」
「プレゼント」犀川は答えた。
「何のプレゼント?」
「開けてみたら?」
「開けて良い?」
「既に君のものだよ」
(森博嗣、「虚空の逆マトリクス」より"いつ入れ替わった?")

2006年08月02日

9月8日まで...

噂には聞いていたが、信頼できる筋から「ハチミツとクローバー」の10巻が9月8日に発売することが判明した。さぁ、いよいよクライマックス。それまでコーラス本誌に手を出さずに我慢できるか(笑)...

でも、9巻が5月号分まで掲載だから、残りは四話ってことか?
早く読みたいけど終わってしまうのは切ない。

2006年08月03日

Capten Jack Sparrow, Savvy?

可愛い勘違い。

子達はたまに何度もジャック・スパロウみたいにしゃべってと僕に言ってくる。スパロウみたいにして、とかね。世界一可愛いんだけど、子供は海賊の名前を、"キャプテン・ジャック・スパロウ・おわかり?(Capten Jack Sparrow Savvy.)"と思っていたんだ。

洞察力。

優秀なエージェントであるH君との他愛もない会話。

自分:「しかしこれでやっと2つ目の会議が終わった。次の会議は弁護士事務所かぁ。」
H君:「え?何か揉め事でも起きてるんですか?」
自分:「・・・・・・女性関係で、ちょっとね。」
H君:「ああー、やっぱり。」

その洞察力とリアクションは賞賛に値する(笑)。

2006年08月04日

The Sound of Summer Running

夏の夕方の太陽は、光が赤く染まっていて、人工物と自然の、自分と社会の、内と外の、普段は明確に存在する境界をすべて曖昧な色に染め上げていく。

想いや感情まで空気に溶け出していそうな、むせかえるような暑さで膨張した空気の匂い。巨大な建造物の影で聞こえる木の枝が揺れる。
周囲の雑踏まで、夏らしい。

summer_building.jpg
"The Sound of Summer Running"
Leica C-LUX1
shinjuku, Tokyo/Japan

2006年08月07日

アンワイヤード。

ついに我が家も無線LAN環境構築。

何とも凄い最先端ではないか(笑)。

機器は半年前以上からあったのに、気が向かずに設定していなかったシロモノ。有線の不自由さも嫌いじゃなかったけど、やはり無線の方が便利であるのは間違いない。
この便利さと引き換えに、何を失うんだろうか。

2006年08月08日

lohmeyer

本物だ(笑)。

lohmeyer.jpg
"lohmeyer"
Leica C-LUX1
daiba, Tokyo/Japan

2006年08月09日

The Last Night of the World

昨日の夕方、外に出ると信じられないような茜色の空。
吸い込まれそうになる。

オフィスの電灯とのコントラストが美しくて、思わず泣きそうになった。
こういう偶然があるから、カメラは手放せない。リバーサルが装填された一眼レフがあればもっと良かったのだけれど。

tokyo_city.jpg
"The Last Night of the World"
Leica C-LUX1
utisaiwaicho, Tokyo/Japan

2006年08月11日

pie

直筆だ(笑)。


umino_pie.jpg
"umino pie"
Leica C-LUX1
daiba, Tokyo/Japan

2006年08月14日

This is Hybrid Innocent

Mr.Childrenとthe pillowsが、全国6都市のライブハウスを廻るツアー「Mr.Children & the pillows new big bang tour ?This is Hybrid Innocent?」を行うことが明らかになった。

このblogに何度も登場しているミスチルとピロウズのジョイントライブハウスツアー。これはもう、本当に夢のような展開である(笑)。思えばthe pillowsのトリビュートアルバム「シンクロナイズド・ロッカーズ」で「ストレンジカメレオン」をミスチルがカバーして以来、思い描いていた夢である。
ハイブリッドレインボウも、ストレンジカメレオンも、ONE LIFEも、ミスチルの数多の珠玉の名曲に勝るとも劣らない楽曲であり、大変、大変興味深い。

ああ、行きたい、見たいなぁ。

2006年08月16日

銀になる

おかざき真里の新作。今回はフィギュアスケートが題材(ただし、4話で終わっている)。
「サプリ。」がドラマ化されて知名度がぐっと上がったが、作風は変わらず。素晴らしい。
おかざき真里の作品に出てくる女の子は清々しく、崇高で、強い。

怪我でフィギュアスケートが出来なくなった元オリンピック強化選手のコーチ(先生と呼んでいる)に、主人公のエリーはいきなり一緒にオリンピックに行こうと言う。

「男の夢をかなえるのが女の夢ですもの
連れてってあげる! あたしが」
(おかざき真里、「銀になる」)

ともすれば湿度が高そうな話になりそうなのに、あくまでも爽やかに、高みを目指す。長期連載にして欲しかったなぁ。
ちなみに、単行本の最後には夏草子が再録。名作は何度読んでも色あせない。

2006年08月17日

Something Wicked This Way Comes

斜めから射す光が作るコントラストは、何故だか人を不安にさせる。


aobadai_road.jpg
"Something Wicked This Way Comes"
Leica C-LUX1
aobadai, YOKOHAMA/Japan

2006年08月21日

夏。

甲子園の決勝戦。
あんなに感動するのは、ぜったいあの強い陽射しも要因の一つだ。
野球ってやっぱり、ピッチャーがかっこいいスポーツだなぁ。

どこまでも、夏らしい一日。

K2_sky.jpg
"summer sky"
Leica C-LUX1
kanagawa/Japan

2006年08月23日

ロードスターハードトップ(電動):RHT!

西の方から先行情報がちらほらと漏れてきつつもあったロードスターハードトップ(RHT)。

今日、会議を終えてビルを出てきたら、ビルのエントランスに止まっていた。ああ、そうか。このビルは自動車会館だった(笑)。ご好意で電動開閉機構の動作も見せて頂けた。12秒での開閉は、まさに芸術。

RHT.jpg
"RHT"
Leica C-LUX1
siba, Tokyo/Japan

2006年08月24日

虹とひとと

夏が終わっていくような気候。

叢は露の雫にまだ濡れて 蜘蛛の念珠も光つてゐた
東の空には ゆるやかな虹がかかつてゐた
僕らはだまつて立つてゐた 黙つて!

ああ何もかもあのままだ おまへはそのとき
僕を見上げてゐた 僕には何もすることがなかつたから

(僕はおまへを愛してゐたのに)
(おまへは僕を愛してゐたのに)

大好きな立原道造の「虹とひとと」。第1回中原中也賞を受賞し、23歳で夭折した。見舞いに来た友達に言った「五月のそよ風をゼリーにして持って来て下さい」という言葉まで、繊細にして鮮やか。

r_and_h.jpg
"Going Away"
Leica C-LUX1
aobadai, Yokohama/Japan

2006年08月27日

時をかける少女

ついに、やっと見ることが出来た「時をかける少女」。
噂に違わず、期待に違わず、素晴らしい出来であった。

原作を尊重した上で、新しい解釈を加えて大胆に構築された完全新作だったが、原作が持つSFとしての面白さや高校生の多感な感情、そして切なさが描き切られていた。
まさに現代版の「時をかける少女」。
高校生の少女と、二人の男友達である同級生、三人でやる野球。どこまでも高い青空と雲。坂の多い街。踏み切りのある商店街。
何の変哲も無い日常が、タイムリープという能力によって、少しづつ変わっていく。変化は、むしろ原作よりも丹念に描かれ、登場人物達の高校生活と成長を、スクリーン越しに追体験できる。

まだ見ていない人に是非見て欲しい。日本映画の、青春映画の最高峰の一つだと思う。
「青春はいつも、時をかける」。終わらない夏の終わりを描いた名作。

2006年08月29日

通勤路

なんて微笑ましい家だろうか。


miffy_house.jpg
"Miffy House"
Leica C-LUX1
chyogo, Fujisawa/Japan

THE 夢人島 fes.2006

この夏の、唯一"夏らしい"活動として参加した「THE 夢人島 fes.2006」の二日目(8月27日)。

色々と縁のある(笑)、浜松の浜名湖近傍の公園で開催された6万人規模の巨大ライブ。アミューズ所属アーティストとスペシャルゲストによって、15時から21時までほぼノンストップで進む豪華絢爛な夏祭り。

オープニングは桑田佳祐が「Oh! クラウディア」を弾き語りで開会宣言。ちなみに、桑田は各アーティストの幕間に毎回出てきて歌うというサービス精神溢れる司会進行を行った。

最初のアーティストはBEGIN。澄んだ声と三線の響きからなる「島人ぬ宝」に感動。
桑田の「真夏の出来事」を挟んで、次に出てきたのはGLAY。トークがかなり好青年で、好感度高し。「HOWEVER」「グロリアス」等のベスト的選曲もあり、しかもやはり売れてるのには理由があるというステージング。

続いて桑田とBEGINによる「恋のバカンス」からポルノグラフィティが登場。いきなりナースのコスプレで「DON'T CALL ME CRAZY」を熱唱。その後、ステージ早着替えを済ませ、「アゲハ蝶」、「Mugen」、さらには"変な踊り(本人談)"つきの「ミュージック・アワー」から「ハネウマライダー」と、畳み掛けるような熱いライブを展開した。かなりカッコイイ(笑)。

桑田とTERU & TAKUROによる「少年時代」の後には、"敬称つきのガキ共"という紹介でMr.Children。「innocent world」を会場全体と熱唱し、「Sign」を歌い上げ、「箒星」で魅了するという圧巻のパフォーマンス、さすがである。

その後、桑田とポルノグラフィティによる「神田川」の後には、何と桑田と桜井和寿による「奇跡の地球」!まさか生で聞く日が来るとは...余韻冷めやらぬうちに"アミューズのハンカチ王子"福山雅治が「HELLO」「虹」、そして「ミルクティー」で黄色い声援を独占した。福山、以外に筋肉質だったなぁ。

そしてBEGINによる「涙そうそう」の後に、最後はもちろんサザンオールスターズ。1曲目から「勝手にシンドバット」でエンジン全開。「気分しだいで責めないで」「赤い炎の女」「シュラバ・ラ・バンバ」等の懐かしい曲を織り交ぜつつ、「真夏の果実」を歌い上げ、「DIRTY OLD MAN」で会場全体と一体になってダンス。そこから「ボディ・スペシャル II」に繋げるあたりがさすがベテランである。
最後は参加アーティスト全員で歌う、スペシャルな「希望の轍」。

天候にも恵まれ、大満足の一日であった。素晴らしかったなぁ(遠い目)。

2006年08月30日

本のこと。

どうにも、家に本が多い。

基本的に本は買う派(手元に置いておきたい派)なので、際限なく増えていく。これまでの人生で、2回の引越しの際の整理時以外は、小学生の時から常に増加し続けている本。
安定して本を読み始めた中学生時代から、少なくとも3日に1冊は読んでいるはずだ(これに漫画等まで含めたら2日に1冊は読んでいる予感)。中には借りたもの等もあるわけなので、少なめに見積もって一年で100冊位は購入していると見積もれるだろうか。となると、100冊 * 17年 = 1700冊 を買っている計算だ。 一冊の金額を平均600円としても、実に102万円を本につぎ込んでいることになる。

本から得られた感動や知識を考えると、確実に102万円分以上の価値を得ていると思っているし、まったく後悔していないが、雑然と整理されることが無い我が家の状況を見ると、何とかしないといけないな、とは思う。
でも、捨てられないのだ。手元に置いておきたい派は。

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