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2007年01月 アーカイブ

2007年01月09日

Punishment Without Crime

地球人ならば、こんな考え方をするでしょう。「この絵に色彩は実は存在しない。科学者の証明によれば、色彩とは、ある種の物質における、光を反射するための細胞の配置なのだ。したがって色彩とは、目に見える物質の具体的な部分では無い」

ずっと悧巧な火星人はこう考えるでしょう。「これはいい絵だ。これはインスピレーションを受けた人間の手と頭から出来あがったものだ。これの思想と色彩は、生活からでてきた。これはいいものだ。」
(レイ・ブラッドベリ、「火星年代記」)

自分が思っている事は、相手も思っている。自分にできることは、他人にもできる。忘れてはいけない。自分の手の届く範囲のなんと短いことか、と思い知る瞬間。

それでも、求め、焦がれるのだ。
とても正気じゃいられない。

2007年01月10日

素敵なお年玉

大学にて、尊敬する先輩、W先生からお年玉を頂く。

これまで見たことも無い、愛車とまったく同色のミニカー(バンパー同色がポイント)。なんとちゃんと屋根も開く(取り外し方式)。
机の上がいっそう楽しくなった。ありがとうございます!W先生。

206CC_mini.jpg
"206CC mini"
Leica C-LUX1
endo, Fujisawa/Japan

2007年01月11日

お年玉 その2

昨日に引き続き、またもや凄いお年玉を頂く。

王は「東方より来たりし」だが、今回のお年玉は西方より来た(笑)。およそ6年越しの夢が叶った瞬間、である。素直にとても嬉しい。新年早々、とっても縁起が良い。

「私・・・可哀想な自分って一番嫌いなの。アイスクリームが食べたいときには、どうしたって食べるんです。人の分を取り上げても」
(森博嗣、「封印再度」)

「笑いたまえ。いくら努力しても、せいぜい自分の運命が思い通りにになるだけのことだ」
(森博嗣、「的を射る言葉」)

beams_wired.jpg
"BEAMS x WIRED"
Leica C-LUX1
endo, Fujisawa/Japan

2007年01月14日

静かな夜。

「静かな夜は、いつだって、誰かを泣かせている。」
(森博嗣、「魔剣天翔」)

「一人は気楽だけど、とても寂しい。」というのは、とても矛盾した人間らしい愛すべき感情。

2007年01月15日

Focus

毎年恒例の事であるが、本日、修士論文の提出日。
無事、提出を終えた修士論文生、良く頑張りました。お疲れ様。

研究は君を裏切らない。才能は決して眠らない。
学生生活最後の時間、遊びたいところをぐっと堪えて自分の研究成果を纏め上げた時間とコストは、絶対に人生の糧となるはず。

結局、一番必要な力は、何が問題かを発見し、どう解決すれば良いのかという「道」を描くことにある。道具を上手に使いこなしたり、描かれた「道」を整備することは、重要だけど本質ではない。

「科学は、わたしたちを置いて、あまりに早く、先へ先へと進んでいってしまい、人間は、機械の荒野の中で、道に迷ってしまって、ただ子供のように、きれいなものに、器械仕掛けに、ヘリコプターに、ロケットに熱中し、まちがった方向ばかり強調した - 機械をいかに用いるか、ではなくて、機械そのものばかり強調した」
(レイ・ブラッドベリ、「火星年代記」)

2007年01月16日

内緒と沈黙

「内緒と沈黙は、どこが違う?」

「内緒は人間にしかできない」
(森博嗣、「冷たい密室と博士たち」)

2007年01月17日

ηなのに夢のよう

森博嗣の新作「ηなのに夢のよう」を読了。

これまでの作品を繋ぐミッシングリンク的なというか、物語の大きな展開を予感させる。

個人的には、S&Mシリーズの気分で楽しめたので大変良かった。やはり、犀川先生と西之園君がたくさん出てくると話が引き締まる(気がする)。国枝先生も相変わらず素敵だ。
紅子さんをはじめとしたVシリーズのキャラクタ達も含めて、物語がどのように進んでいくのか楽しみだ。しかし、真賀田博士は圧倒的な存在だ。森ワールドのジョーカ的位置づけ。

でも、一番好きなところは、犀川と萌絵の会話のシーン(笑)。

「ああ、じゃあね、出しておくよ」
「え、何をです?」
「月を」
(森博嗣、「ηなのに夢のよう」)

2007年01月18日

skycrawlers

「戦争を知らない大人たちに捧げよう。
彼らの過ちは、三つある。

子供たちが自分たちから生まれたと信じている。
子供たちより多くを知っていると思い込んでいる。
子供たちがいずれ自分たちと同じものになると願っている。

それら妄想の馬鹿馬鹿しさといったら、
戦争よりも悲惨なんだから。」
(森博嗣, 「スカイクロラ」)

2007年01月24日

天才現る。

常日頃から天才と呼ばれている研究室のT君。
やはり彼は天才だった。

お昼ごはんを食べに行った時のこと。車をシャッタが閉まったガレージ前の道路に駐車していたのだが、ご飯を食べ終わって出てきてみると、今まさにガレージが開かんとしているところだった。

おお、これは早く動かさねば。

誰もがそう思ったその時、天才T君は信じられない行動に出たのである。
車の「左側」から乗り込んだのだ。彼の車は普通の国産車(しかもこの時代車)。
そう、助手席である。
いくら慌てても、普通助手席に乗り込むか?しかもT君は一度も左ハンドル車に乗ったことが無いというのに。

乗り込んだT君は、「ハンドルが無い!」と言って慌てて車内を移動していた。
さすが天才。叫ぶ台詞も一味違う。

2007年01月25日

one by one

「何かに気がついて、新しい世界が見えたりするたびに、違うところも見えてくる。自分自身も見えてくるんだ。面白いと思ったり、何かに感動したりするたびに、同じ分だけ、全然関係のない他のことにも気がつく。これはどこかでバランスを取ろうとするのかもしれないね。例えば合理的なことを一つ知ると、感情的なことが一つ理解できる。どうも、そういうふうに人間はできているみたいだ」
(森博嗣,「幻惑の死と使途」)

tokyo_forum.jpg
"structural shape"
Leica C-LUX1
yurakucho, Tokyo/Japan

2007年01月30日

in style

Moon River, wider than a mile,
I'm crossing you in style some day.
(Johnny Mercer, "moon river")

修士の最終発表が近づいている。最終的には、自分の研究成果に自信を持って、堂々と発表して欲しい。その為には、自分で納得できる形でプレゼンテーションを纏め、十分に準備をする"しかない"。

「学問には王道しかない」のである。

一つ一つ、着実に。"思い込み"や"何となく"ではなく、きちんと論理的に積み上げていくことが重要。結論にいたる着想、過程と、根拠が求められている。自戒の意味も込めて。最後まで、最適の健闘を。

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