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2005年02月 アーカイブ

2005年02月01日

GOD save our children!!

本日、修士課程の最終発表。

皆、良く頑張ったと思う。まったく影響力は無いけど、「Saikawa Proudly Presents!!」とアナウンスをつけて、送り出してあげたい。

是非、誇りを持って、堂々と、発表して頂きたい。研究は君を裏切らない。才能は決して眠らない。どんなに難しくても、言葉にして人に伝えるから、価値がある。それが、人間と他の生物との違い。知識を次世代に渡って共有できること。これが絶対的な優位性。codeは永遠ならざる人類の英知の結晶である。

あとできることは、祈るだけ。信じるだけ。
あ、発表時間は厳守でね(笑)。

2005年02月06日

THE BOTH WINGS OF AN ANGEL

飛行機が好きである。

特に、離陸していく飛行機が好きである。
あの巨大な鉄の塊が、重力の法則に逆らって空に舞い上がる姿は、一種の畏敬の念を感じずにはいられない。

ジェットエンジンの音もまた、”その気にさせる”要因である。タクシー状態のむずがるような音から一転、急激に力強さを増す推進音。飛行機は耐えかねたように斜め上の蒼穹に向かい、見えない糸につられたように、透明なレールの上をすべるように力強く上昇していく。

外からその姿を眺めている時も、中に乗り込んで加速感を感じる時も、なんとなく「科学の勝利」を感じてしまう。

空港という空間がもたらす、独特の雰囲気も嫌いではない。それが新しければ、なおさらである。

haneda.jpg

"both wings"
CONTAX U4R
Haneda Airport, JAPAN

2005年02月07日

Interval in Sunlight

昨日から沖縄に来ている。
もちろん、仕事の都合である(笑)。仕事の都合であるのだが、なんだかとってもゆったりとした気分になっている。

まず、暖かい。これは非常に重要なポイントである。2月でも夜でもシャツ一枚で外出出来るほど。TVの天気予報では、最低気温が19度となっていた。
そして、なんとなく、時間がゆっくり流れている(ような気がする)。東京より赤道に近いため、コリオリ力(りょく)に差があるからだろうか?(いや、違う。)

街の雰囲気も、空気の感触も、どことなく異国情緒を感じさせる。とりあえずの楽しみは、地ビールと泡盛、といったところか。出来れば写真も撮りたいところだが、観光をする時間は無いので、日常の写真が増えると予想される。例えば、下のような写真(笑)。つまり、「この世の幸福」の具現化。

photo archiveに幾つか写真を追加。

moet.jpg

"The Best of All Possible Worlds"
CONTAX U4R
naha, okinawa/Japan

2005年02月08日

The Better Part of Wisdom

言葉の選び方、というものにこだわっていきたい。

同じ事が伝わる言い回しというのは、確かにたくさんある。「そう私は思う。」と「私はそう思う。」は、おそらく同種の意図が聞き手に伝わるはずだ。

でも、伝わる空気感や想いは、同じだろうか?

コミュニケーションの大きなウエイトを占める「言葉」について、どれだけ気を使うことが出来るか。そこに若干の遊び心と、ちょっとした変化を加えられるか。少しの差に人間性が現れるのではないかと思っている。

そういう意味で、「タイトル」にはとても敏感である。一言で、そのものの持つ本質や、雰囲気までを表現したものに当たると、それだけで得した気分になる。

このblogのタイトルに何度も引用している、レイ・ブラッドベリの作品のタイトル等はかなり傑作が多い。さすが巨匠、言葉の魔術師の異名をとるだけのことはある。さて、心を打つタイトルとしては、大別して以下の5つに分類することが出来る。

1) すぱっと日常系: 普通の日常のシーンを、大胆かつ簡潔に描写しているパターン。
 例:「歓迎と別離」 、「優しく雨ぞ降りしきる」、「とうに夜半を過ぎて」

2) チェンジアップ系: フレーズの中に、ちょっと引っかかる言葉を挿入して余韻を出すパターン。
 例:「メランコリーの妙薬」 、「百万年(ミリオンイヤー)ピクニック」、「A Miracle of Rare Device」

3) ドラマティック系: 短いフレーズの中に、ドラマを詰める。想像を掻き立てるパターン。
 例:「すべての夏をこの一日に」 、「この世の幸福のすべて」 、「二人がここにいる不思議」、「瞬きよりも速く」、

4) 疑問系: 読者に疑問や謎を投げかけ、興味を引くパターン。長いものもある。
 例:「おれたちは滅びてゆくのかもしれない」、「Then Is All Love? It Is, It Is!」、「恐竜のほかに、大きくなったら何になりたい?」 、「語られぬ部分にこそ」

5) 意味不明系: とにかく良く分からないタイトルで、強い印象を残すパターン。
 例:「トランク・レディ」 、「太陽の黄金の林檎」、「いちご色の窓」、「The Kilimanjaro Device」、「全量服用、群集の狂気を阻む薬」


本当は、これに「6) その他」を加えないと集合論的に厳しくなる気もするが、そんなことに着目している人はいないと思うので、割愛する(だったら書かなければ良いのに...)。

中でも、「3) ドラマティック系」にとりわけ弱い。「この世の幸福のすべて」とは、なんと甘美なタイトルか。「この世のすべての幸福」ではなく、先に幸福を持ってくることで、絶妙なニュアンスが生まれている。
「瞬きよりも速く」、”速く”何をするのか、何が起こるのか。想像力を刺激する。原題は「Quicker than the eye」。カッコいい。
そんなわけで、わりと「ジャケット買い」ならぬ、「タイトル買い」をしてしまうことも多い。

偶然、心を揺さぶる言葉に出会えたりすると、本当に嬉しくなるのである。

2005年02月09日

日常の空気を切り撮る。

不精なのに、何を血迷ったか自分の撮った写真を整理してphoto archiveなんて作っている。

この微妙なコーナーに、僅かな、本当に僅かな反響があった。
曰く、「日常の写真」が一番良い、とのこと。

写真を整理して、お気に入りのものをUPしてみたりする。
非常に単純な自分、である。微笑ましいでしょ?(誰に対する問いかけかは謎。)

数少ないphoto archiveファンの貴方のために。
たまにはこんな写真を撮ったりもするのである。

s_p.jpg


"The Smiling People"
CONTAX tvs digital
inamuragasaki, Yokohama/Japan

2005年02月10日

人のカタチ

細かい事は気になるんだけど、それを気にし始めると周りが落ち着かなくなる。
どんなことも笑って受け止める度量というのは、凄いなぁ。

と、感じる今日この頃。

明日には、離島。

2005年02月11日

夜の飛行場

会議の後片付けをして、夕方のフライトで羽田へ。

空港は夜の方が俄然雰囲気が良い。意味も無く展望台から飛行機を眺めて納得。
羽田は本当に都内から近くて便利。新しいから綺麗で、申し分無い。

昔から、高速移動をしている時に物事を思いつく畑の人間だった(FLCL風な言い回し)。一番良いのは、自分で運転している自動車。高速道路のストレートを等速度運動している時、運転に必要な神経が脳の別の部分に刺激をもたらすのか、突然いろいろなことを思い出したり、アイディアが思いついたりする。

惜しむらくは、速度が落ちると共に、それらのアイディアも零れ落ちていってしまうことだ。

struct.jpg


"struct"
CONTAX U4R
Haneda Airport, Japan

2005年02月14日

Invisible

境界線が明瞭で無いことが、現実の世界では多い。

どこまでが一つで、どこからが別なのか。
どこまでが自分で、どこからが他人なのか。

「寂しがりやのくせに、他人に干渉されるのは嫌い」とは友人からの指摘。鋭い。これだから友人は侮れない(笑)。そう、多分とっても人づきあいが苦手なタイプなのだ。だから、人間関係を円滑に進めたがるのだろう。円滑な方が、摩擦が少ないのだ。

対立してまで通したい、自分の主張なんて、実はあんまり無い。でもこの「あんまり」が大切なのだと思う。絶対に引けないところが明確であれば、後はもう、どうだって良いのだ。たまには負けて見せることも重要だ。肝心なのは、妥協出来ない部分を相手に気づかれないことだ。

しかし、「寂しいのは嫌だ」という感情は、「他人に干渉されたい」ということであり、また、「他人に干渉したい」と思うから、コミュニケーションを図るのだろう。人間は矛盾に満ちている。
と、たまには時事ネタに絡めたトピックも扱ってみた。

2005年02月16日

ipod shuffle!!

ipod shuffleを買ってみた。1GBの奴である。

中学生でウォークマン、高校生の時にはCDウォークマン、大学生の時は車のCDプレイヤ、前職の社会人時代にはNetMDウォークマン。

と、ここまで携帯音楽機器は全てSONYだったのに、大革命である。まず、なにがすごいって、SONYって書いてない。そして、小さい(ふつうこっちが先だ)。
本当にガムサイズである。どのくらい小さいかを説明しようとして、横にこういった際のメートル原器であるタバコの箱(自分では吸わない)を並べてみると、なんと!!タバコの箱がとっても大きく見える。それくらい小さいのである(さっぱり良く分からない)。

これで200曲近くの楽曲が入るのだから驚く。しかも10時間以上連続再生が可能との事。ヘヴィローテーションしても嫌じゃない曲なんて、だいたい100曲くらいしかないわけだから、これで十分。久しぶりにワクワクするデバイスである。

音もまずまず。たぶん、音質はイヤホンに依存している部分が大きいだろう。試しに研究室においてあるBOSEのQuiet comfortで聞いてみたら、格段の差。でも、がさばるから普段は付属の小さいイヤホンで良いのだ。チープな音もまた、いとおしい感じ。これで電車が込んでても、少しは頑張れそうである。

2005年02月17日

フェイトさん

先週末、本屋兼雑貨屋に行った時に、何気に目に留まった「監督不行届」を読んだ。マンガ界の寵児、安野モヨコが、夫である庵野秀明の奇行ぶりと、それに染まっていく自分、そして二人の結婚生活について書いたマンガエッセイである。

多分にフィクションも含まれているだろうが、とにかく面白い。庵野秀明の清々しいまでの収集癖・執着癖・そしてマニア魂。それを最初否定していた安野モヨコが、だんだんと夫庵野秀明に感化されていく様子。面白おかしく書かれている中に、案野モヨコの視点から確かな愛情が感じられるところが良い。そして巻末に寄せられた庵野秀明のコメントからも、愛する妻への賛辞の間からほんわかした愛情が感じられる。

庵野秀明といえば、「エヴァンゲリオン」の監督として時の人となった有名人。日本映画史上に燦然と輝く「王立宇宙軍」を作成したGAINAXのコアメンバである。

「監督不行届」を読んでいて、「そういえば...」という感じで思い出したことがあった。庵野監督の作品「ふしぎの海のナディア」の一場面、フェイトさんが出てくるシーンである。何度思い出してもちょっと胸に迫るものがある。

「ふしぎの海のナディア」は、ジューヌ・ベルヌの「海底二万海里」をモチーフに、庵野秀明が大胆なアレンジを施し、ボーイ・ミーツ・ガール的なラブロマンスと、けれん味たっぷりな壮大なSFと往年のアニメーションに対するオマージュ的なコメディが詰まった傑作である。が、この作品のストーリラインは他のWEBページに譲るとして...

フェイトさんである。

既に記憶もあやふやだったが、主人公達の乗る潜水艦(ノーチラス号)が、敵の攻撃を受け、毒性のガスが艦内に漏れ出したため、犠牲者を最小限に食い止めるべく、艦長のネモ船長は居住ブロックの一部を破棄し、内部に残っている生存者もろともシェルタで閉鎖するシーンが取り上げたい部分である。

その中にフェイトさんがいるのである。

中に生きている人間が居ることをしった主人公の少女はネモ船長を激しくなじる。しかし、フェイトさんはそんなネモ船長の判断は正しいとかばい、みんなのために自分が犠牲になるのはしょうがないことなんだ、と死を目前にしながら冷静に子供達に話しかけるのである。

(この人、かっこよく死んでいくのかなぁ...)と、みている誰もが思っている。

と、僅かな空白の時間の後、猛然と「俺はまだ死にたくない!! 自分はまだ生きたい!! 自分にはまだやりたいことがあるんだ!!」と叫び、ドアを激しく叩き出すのである。艦内にその慟哭が幾重にもこだまし、やがて、無音となる。

死を目前にした際のリアリズム。本能的に生にしがみつく人間の姿。

これを子供向けのアニメーションとして、NHKで、放送した庵野秀明。
やっぱり凄い才能の持ち主だと思う。

2005年02月21日

Numerical Models

これに頭をぶつけて、気絶するわけ。


nagoya_u.jpg


"Numerical Models"
CONTAX tvs digital
Nagoya University, nagoya/Japan

2005年02月24日

「終戦のローレライ」

今、「終戦のローレライ」を読んでいる。

出版された時から、タイトルでまずちょっと魅かれ、本のあらすじを見て、かなりぐっと来てはいた。装丁も美しかった。しかし、いかんせんハードカバー。しかも2冊組。持ち歩くには厳しすぎる。そこで見送った。しかし、映画化との関係からか、単行本4冊になって刊行。さっそく飛びついてしまった。

潜水艦ものである。もう、これだけで読まねばならない気になってしまう。

潜水艦は、あらゆるものを「音」で感知して進む。太陽の光さえ届かない冷徹な深海を、音だけを頼りに注意深く進んでいく様子を想像しただけで、ちょっと荘厳な感じである。
また、艦橋というか、ブリッジというか、司令室の微妙な狭さもポイントである。水測長(測的長)が「艦長、敵艦を距離3500で捕捉」とか「このピッチの音は...ガトー級です」とかいうのを、指令用マイクを持って頷きながら聞いている艦長(当然、潜望鏡に寄りかかっている)。絶妙な緊張感。
で、「魚雷管1番2番、注水。魚雷装填」「魚雷管1番2番、注水。魚雷装填(副長が復唱)」とかいうあの、独特の復唱システム。艦長は攻撃と発令に専念して操艦は副長が司るっていうところも、熱い。

という訳で、読み進めているのですが...

え?「ローレライシステム」?海の中のものが「見える」システム?...

うーんと、これは...潜水艦ものだよね...

いや、面白い。面白いのだが...と、首を傾げつつ、明日へ続く。

2005年02月25日

snow drop

前回のエントリがクリフハンガ中ではあるが、閑話休題。

昨日(というか今日)、さて帰るか、と思って、外に出たら...一面シャーベットですよ。
水分を多分に含んだ雪が、かなりの勢いで降っており、道路にもそれなりに積もっておる!!ちょっと滑りそうになりながら、慎重に愛車デルソルのもとに向かうと...そこには、デルソルの形をした雪像があるじゃないですか。もう札幌雪祭り状態。

まあ、見ようによっては、雪うさぎが丸まったラブリーな状態にも見えなくはない(半ば自暴自棄)。

さっき外に見に来た時は、まだ雨で、雪ってほどじゃなかったのに。
と、あきらめてまず車に乗ろうとしたら、ドアが開かない!!凍ってるじゃん!!しょーがないので、力いっぱいドアを開ける。「ガッキ」という、嫌な音ともに開くドア、そしてシートに落ちる積もっていた雪...どういうこと?
ちょっと泣きそうになりながら、雪を掻き出し、荷物を載せて、とりあえずシートに座る。エンジンをかけてみる。さすがHONDAの至宝、VTEC。名機B16Aが息を吹き返し、軽快なサウンドを響かせた。

しかし前後左右、四方の窓は雪で視界ゼロ。とりあえず、ワイパーを動かす。ぐがががが、と豪快に雪をかき集めるワイパ...以上。え?全然まだ見えないんですけど。しゃーない、ウォッシャー液だ、とボタンを押すも、積もった雪に吸収されるのみ。

仕方が無いので、エンジンを空吹かしして、温度を高めつつ、エアコンをMAXにして溶解作戦に切り替える。B16Aは発生熱量が最大の弱点だが、こういう時はとても便利。すぐに熱風が出てきてだいぶ視界が確保されてきた。よしよし。暫く暖気した後で、再度ワイパー作動。今度はわりと雪が落ちる。なんとか走れそう。

ヘッドライトをON...あれ?全然明るくない。

な・ん・で?

外に出て確認するのは寒くて嫌だけど、でもこの暗さじゃ走れない!!せっかくここまで文明の力でリモート除雪して来たのに...忸怩たる思いで、やむ終えず車外へ。フロントライトにはびっしり雪が積もっておりました。傘で「目」の部分だけ綺麗に雪を落とす。ヘッドライトびかーん。

再度室内に戻って、気分を落ち着け、(習慣から)ギアを1速に入れてゆっくりとクラッチをミート。ぐがががが、と盛大に滑りながら発進。そうだそうだ、雪道で1速は危険だと思い出し、次からは2速発進。それでもやや滑る。しゃりしゃりと雪をかむ音が聞こえる。...こ、怖い。でも、周りのタクシーは狂ったような速度で走っている。プロって凄い。

タクシーにはまったく対抗意識を燃やすことも無く、慎重に歩みを進めるデルソル号(愛称「でるちゃん」)。やっとたどり着いた霞ヶ関の料金所。ETCなんてハイカラなシステムはついてないんで、窓を開けると、窓についていた雪が室内に...っていうか、右手が冷たいんですけど!!

「いやー、大丈夫ですか?凄い積もってますね?」という料金所のおじ様の声に、「ええ、スキー帰りです。」と虚勢を張って、無事通過。
入ればさすが首都高、帝都の生命線。通行車両によってほぼ積雪ゼロ。とはいえ、油断すると怖いので、慎重に歩みを進める。タクシーにばんばん抜かれても気にしない、気にしない。

そう、その時に、デルソル号とその運転手には知る由も無かった。
この先の東名高速は、首都高とは一味違うということを!!
そして、東名高速を降りた後、通行量が少ない家の周りの道路の積雪量を!!
盛大にフロントタイヤを空転させ、雪を巻き上げつつ車庫入れをする運命(さだめ)を!!

LORELEI

先日の続き。

「終戦のローレライ」、まだ全部読んでいない(ただいま3巻半ば)のだが、ストーリとしては以下のようなものである。

終戦間近の日本。降伏したドイツから日本に極秘裏に譲渡される密約が交わされた潜水艦「U4F(ゼー・ガイスト)」は、特殊兵器「ローレライ・システム」によって、周囲を「知覚」して潜航、攻撃が可能である。しかし、「U4F」は、日本近海にて、米国潜水艦との戦闘中に「ローレライシステム」の中核を成すU4Fの子機(ナーバル)を投下してしまい、その魔法を失ってしまう。日本海軍は「ローレライ」による特殊作戦の断念を決断したが、将校の一人、浅倉は周到に「U4F」補給・修理を行った上で、半ば寄せ集めとも思える絹見艦長以下の人員を配属し、戦利潜水艦「伊507」として出撃させてしまう。最初の任務は、「ローレライ・システム」の改修。「伊507」は魔力を取り戻し、日本をあるべき終戦の姿に導くことができるのか!!

みたいな話しなのだが、その「ローレライ」の鍵は、小型潜水艦「ナーバル」に隠されているのである。実は、「ローレライ」は潜水艦の周囲の状況を「映像」として投影できるシステムなのだが、その感知方法は、一人の特殊な能力を持った少女(パウラ)の脳波を読み取るというものなのだ。パウラは水に接しているものの気配や様子を感知できる能力の持ち主で、「ナーバル」に単身乗り込み、体の半分を水に浸すことで「ローレライ」を作動させていたのである。

さて、ここで気になるポイントがある。「終戦のローレライ」の主人公の一人は、このパウラに淡い恋心を抱く折笠という工兵上がりの元特攻隊員。戦いに巻き込まれた若者の一途さと、若者に頼らざるおえない大人達のストーリである。
そして、少女パウラは「ローレライ」稼動のために水中に浸ってなければならないので、ゴム製のウエットスーツのようなものを身に着けている。で、「ナーバル」は半分くらい水浸しになっているわけである。

どっかで聞いたことあるぞ、この展開。そう、「エヴァンゲリオン」に似ている。

途中、海底に沈んでいる「ナーバル」を折笠が助けに行く際にハッチを空けるシーンがあったりして、思わず、「手に火傷する!!」とか思ったりしてしまう。
既に脳内では、「パウラ」は「レイ」になっている。

これからどうなっていくのか、絹見艦長(「まさみ」と読む。通称まっぴー)の操艦に期待大。

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