今乗っている愛車、HONDA CR-X delsol。平成4年式なので、製造されてから13年目になる機体。既に14万6千キロを突破し、エンジンは2代目というシロモノだ。
ボディにもだいぶガタが来ているし、細かい部分もだいぶ痛みが目立ってきた。とても気にっている車なので出来る限り乗っていたいと思うが、そろそろ現実的に維持は難しいレベルに達しようとしている。
普通の車に乗り換えるなら、「じゃあ、次の車に」と思い立ってすぐに選べるのだろうが、なかなかそうはいかない趣味なので(笑)、入念なリサーチが必要である。
そこで、気分転換ついでに、幾つかめぼしい車に試乗してみた。
1) アルファロメオ147 2.0TS セレスピード
今のデルソルとほぼ同じサイズのハッチバック。車内の広さは十分。大人4人が余裕で乗れるレイアウトである。エンジンサウンドは、さすがアルファ。官能的な吹け上がりであり申し分ない。そしてセレスピード!!「どうせオートまでしょ」という先入観で運転したのだが、小気味良くスパッとギアが変わるのでおどろいた。本当にクラッチペダルの無いマニュアルであった。看板に嘘偽り無し。パドルシフトの応答性も高く、慣れれば相当気持ち良く運転できそうだ。特にシフトダウン時に自動的に回転数を合わせてくれるため、ずぼらに運転しても十分アルファテイストを感じることが出来る。しかし、惜しいことに、屋根は空かない(当たり前)。
2) プジョー206RC
同じく、デルソルと同じサイズのハッチバック。しかし、WRCで優勝しているプジョーの最上級スポーツモデルだけあって、マニュアル左ハンドルのみという潔い設定しかないところが、まず凄みを感じる。シートもかなりタイトなバケットのみ。アイドリング状態からちょっとアクセルを吹かすと、攻撃的な咆哮が上がる。エンジンパワーは申し分なく、どこからでもロケットのような加速を見せる。しかし、17インチホイールと「猫足」というにはかなり硬い設定のサスペンションが、しっかりと路面を噛んでいるので、恐怖感は感じない。車両性能的には、街乗りにはオーバースペックかもしれない。とにかく、運転していて気持ち良いのだが、惜しむらくは左ハンドル。なれない。特に、右手でミッションを変えるのが、馴染めない...そして、残念な事に、屋根が空かない(当たり前)。
3) プジョー206CC
前述の206の電動トランストップモデル。そう、まさに「俺の為に作られた」と言っても良い仕様の車である。S16であればMTの設定もあるし、慰め程度のリアシートもあるため、車検上では4人乗り。トランクも通常の車に比べたら狭いが、デルソルに比べれば拡大である。デルソルからの乗り換えで不便になる点はどこにも無い。そして、電動トランストップ。メタルトップの安心感と、オープンの開放感が双方味わえる魅力は何物にも変えがたい。
現時点ではやはり206CC一歩リードか。値段も身の丈サイズだし。・・・しかし、試乗からの帰り道。運転してみるとデルソルのなんと楽しいことか。さすがに10年近く運転してるだけあり、もう体の一部感覚である。VTECの音も、スパッと曲がるハンドリングも痛快。うーん、もう一回車検通すべきか(笑)。10月の車検までに、焦らず考えたい。