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2005年03月 アーカイブ

2005年03月01日

奈良にて

昨日から、所用にて奈良先端科学技術大学院大学に出張。

先日まで設定していた機器は、クロネコヤマトにて無事先行奈良入り。後から新幹線で機器を追いかける形で奈良へ。新幹線の速さにいまさらながら驚くの事。

奈良についたら各方面へご挨拶。その後、NOCと研究室にて作業。途中、某S教授のご好意でセグウェイに乗せてもらった。非常に直感的なインターフェイスで、自然に操作できる。とっても面白い!!でも、某S教授のように狭い廊下で全開走行するほどの勇気は無かった(ちなみに、某S教授の急停止の姿はナウシカがメーヴェを着陸させる姿にも似ていてカッコいい!!)。

で、順調に機器の配線をして、夜ご飯を食べに行って(とても美味しかったです)、作業、作業。途中M氏が淹れてくれるカプチーノが心の支えでした。HAの動作チェックを終えて、一日目終了。

で、二日目の午後に全て動作チェックを終えて、慌しく帰京。奈良の皆様、お騒がせしました。また今度ゆっくり遊びに行きたいところです。

ちなみに帰りの電車でも読みきれなかった「終戦のローレライ」を家で読了。4巻、盛り上がって面白い。潜水艦物を堪能できた。特に艦長(まさみ艦長、通称まっぴー)の操艦シーンはグッと来た。思わず、海軍五省を唱えちゃいそうだ。「なかりしか!!」って感じである。

2005年03月03日

Touched with Fire

どうも、昨日から熱っぽい。頭痛がする。

原因はなんとなく分かっているのだ。
奈良、寒かった...甘く見ていた...

そして、昨日、エアコンをつけたまま寝てしまったのだ。
喉の左側だけ痛い。たぶんリンパ腺だと思われる。

基本的に、不健康なタイプなので、頭痛はしょっちゅうなのだが、熱も出てると頭痛の効きが違う。集中力が落ちるし、直にねむくなる。そして、ちょっとイライラしてしまう。

忙しい時期に突入しているので、酷くならないようにしたいものだ。

2005年03月04日

F1 開幕

本日から、2005年度のF1が開幕。

F1もずいぶんと長いこと見ている。意識して見始めたシーズンは1987年から。もう20年近く見ている計算になる。人生の1/3以上、F1と共に生きていることになる。思えば凄いものだ。小学生から中学生にかけて、F1はHONDAと共にあり、HONDAは最速の象徴だった。子供心に猛烈に憧れ、そして免許をとったら絶対にHONDAの車に乗ろうと誓い、その想いを果たしたのである。

今のF1もつまらないとは思わないが、ルールがすぐに変わるし、どうも戦略だけ・マシンだけで優劣が決まっている感が否めない。タイヤ交換も禁止で、エンジンも2レース使い回しって、それって世界最高峰・最速のレースとしてどうよ?
昔はもっとロマンがあったし、マシンを駆るドライバに、なんと言うか、そう、ドラマがあった。80年代後半から90年代前半のドライバ達にはとりわけ思い入れが深い。セナ、プロスト、マンセル、ピケ、ベルガー、アレジ、フィッテバルディ(渋い)...数え上げればきりが無い。

セナは速くて顔も端整で、しかもHONDAのドライバだったから、当然嫌いなわけは無い。彼は別格である。彼が初めてワールドチャンピオンとなった88年、優勝したセナに本田宗一郎が「お前はただ走れば良い。俺が世界で一番速いエンジンを作ってやる」的なことを言い、セナが感動して泣くシーンを思い出すといつもジーンとする。彼が天に召された94年のレースはライブで見ていた。衝撃だった。今でもマイベストレースは92年のモナコだ。

また個人的には、プロストとマンセルははずせない。プロストはセナと対極のドライビングスタイル(レースはトータルで、グランプリは年間で考え、ポイントをきちんと積み重ねて勝っていくタイプ)だが、実はとっても負けず嫌いで、時にセナ以上に天才的な速さを見せるサーキットのプロフェッサー。引退して監督になた癖に、雇っていたドライバよりも早くマシンをドライブしたという逸話はさすが。

で、マンセル。まず、見た目からしてインパクト大(ヒゲが)。で、攻めすぎなスタイル(笑)。ゴール手前400mでガス欠になっちゃったり、ピットから飛び出したらリヤタイヤが外れちゃったり(これはメカニックの責任か)と、とにかく派手。ずっと無冠の帝王だったけど、92年には念願のワールドチャンピオン。で、93年には米国インディでも年間王者になったグレイトドライバ。「大英帝国の獅子」「女王陛下のドライバ」である。

佐藤琢磨にはこうした「よき時代の」ドライバの香りがする。是非、今年こそ、表彰台の一番高いところに乗って欲しい。HONDAサウンドと共に。

2005年03月05日

記憶は...

「思い出は全部記憶しているけどね、記憶は全部は思い出せないんだ」

大切な事は、思い出す事。本当に必要なものなら、忘れていても、必ず思い出せる。

2005年03月06日

本日のお歌。

きっとウルトラマンのそれのように
君の背中にはファスナーが付いていて
僕にそれを剥がし取る術はなくても
記憶の中焼き付けて
そっと胸のファスナーに閉じ込めるんだ
惜しみない敬意と愛を込めてファスナーを
(Mr.children「ファスナー」)

深い。この歌詞を書いた時、桜井さんは天才。

ローレライ。

というわけで、なんだかんだといいながら、がっちり心を鷲掴みされているので、しっかりと映画「ローレライ」を見た。

どのくらい鷲掴みされているかというと、タカラの「世界の艦船」シリーズのスペシャル版は全8種類(+シークレット1種類)をコンプリートしていたり、最近の飲み物は全てセブンイレブンのローレライフィギュア付きペットボトル(当然、伊507は入手済)だったりするくらいがっちりキャッチされている。

で、映画であるが、結論からいうと「けれん」たっぷりの演出も、伊507の勇姿も、そして絹見艦長(通称まっぴー)の台詞回しも、非常にカッコよかった。

原作がハードカバー2冊、文庫で4冊の作品なだけに、2時間30分の尺ではどうしても描ききれない部分が多々あるのは仕方が無い。前半、伊507が出撃し、長崎に第2の核爆弾が落ちるまではほとんど「ダイジェスト版」と見まごうようなテンポでストーリが進んでいく。つじつまが合わない、話が強引、と細かい部分を気にしだしたらたぶん楽しめないだろう。基本的には「潜水艦、かっこいー!」「まっぴー、かっこいー!」といって楽しむ映画なのだ。問題ない。

潜水艦の描き方、特に海中を無音潜航するシーンと、新型爆雷(ヘジホック)を回避するシーンの構図には何となく既視感がある。きっとGAINAX(おそらく庵野カントク)流であろう。
また、パウラの衣装デザインは出渕裕だった。ドイツマニアらしい、またいかにも出渕デザインらしい水密服だった(原作では乗っている小型潜水艦(N式)自体に注水してローレライを起動していたのだが、映画では水密服に秘密がある)。

前半で飛ばした分、後半の伊507の突破には勢いがあるのだが、魚雷を撃ちつくしてN式の魚雷を撃つシーンにいたる下りは原作の方が上か。N式の運用方法に違いがあるので仕方が無いが、普通にN式が魚雷を撃ってあっさり敵潜水艦を撃沈してしまったのはびっくり。

でも、役所まっぴーがカッコいいし、原作では艇長が前半に見せた電池室での勇姿を木崎専任がクライマックスで見せたりと、映画らしい大胆な再構成で娯楽作品に仕立て上げた手腕は評価できる。

そして、最後にちょっとだけ出てくる上川隆也。さすがフジテレビ、というキャスティングだ。

2005年03月07日

LAT.43゜

本日から明日にかけて、札幌にてInternetITSの実証実験。
車両情報をインターネットに蓄積して様々な情報を作成するプローブ情報システムの新展開として、位置情報とABS情報(=車が滑っている箇所)を収集することで「ヒヤリ・ハットMAP」を作ろうとした時のフィージビリスタディである。

朝10時に羽田空港を飛び立ち、11時過ぎには新千歳にランディング。そのままレンタカーのレガシィに各種装置を取り付け、実験を開始したのだが、位置情報を示すGPSの緯度は43度を示す。そう、「LAT.43゜」なのだ。

もうすぐ雪が降って 町中白く染める
あなたのことを思うわたしを消して
こんなに遠い場所で こんなに思っていても
いつかは忘れられる雪と距離に邪魔されて
(吉田美和「LAT.43゜」)

が頭を駆け巡る。

札幌は今年一番の快晴。空が青い。空気が綺麗。

north.jpg


"LAT.43゜"
CONTAX U4R
sapporo/Japan

2005年03月08日

The Big Black and White Game

昨日に引き続き、札幌で実証実験。

朝は吹雪。
昨日は狭い駐車場でABSの動作実験をしていたが、それだけでは面白くない、ということで札幌の市街地で比較的雪がありそうなところを走行。ブレーキを強く踏めばABSは簡単に作動する。
より広いところで様々なデータを取得するために、北へ、北へ。札幌から程近い手稲のスキー場の駐車場で、スキー客をわき目に車で滑る。実験の合間に、ちょっと趣味にも興じてみた。

その結果がこれ。

circle.jpg


"circle"
CONTAX U4R
teine, sapporo/Japan


駐車場に、突如現れたミステリーサークル(笑)。

The Gift

で、3時間以上走行して走行データを取得し、帰路に着いた。本日は最高気温が0.8度。さすが北国です。帰りの札幌駅で見つけた風景をスナップ。微笑ましい。

yukidaru.jpg

"The Gift"
CONTAX U4R
sapporo/Japan

2005年03月12日

確実なものを確かめに行く。

来週が実証実験week(異なる実験を3つこなさないといけない)のため、かなり忙殺。

しかし、忙しい時こそ大切なのは、確実に動くものを確実に動かすこと。そして、確実に動くことを確認しておくことである。

というわけで、昨日、某所にある無線アクセスエリアの動作確認(既に何度も実験済)を「念のため、念には念を入れて」優秀なエージェントに託してみたら、案の上動かない。
研究室では、まったく同じ仕組みで動いているのに、さっぱり動かなかったらしい。

むむむ、困ったぞ。月曜日からの実験でここでMRが動かないと、実験がすべて頓挫してしまう。

という訳で、午後から夕方にかけて怪しい点を洗い出し、修正したものを持って現地へ。ありったけの想いを込めてMRを起動するも、やはり動かず。様々な可能性を探りながら、深夜まで作業。原因と思われる箇所を断定する。これを修正して、動作を確認するのは、参加したメンバのスケジュール調整の結果、日曜日の夜に。恐ろしいスケジュールである(笑)。

動かなかったら、死んでも動かせ。つまり、「動きませんでした」という解は我々には無いのである。
そもそも、我々に許された回答は二つだけである。すなわち、”Yes or Sure"。

決戦は日曜日。

2005年03月14日

決戦は日曜日

というわけで、決戦の日曜日。

集合時間が、テストエリアである某所に23時。既に常軌を逸している感はある。
男4人がセダンの車内でラップトップを4台広げて、怪しげなアンテナや基盤剥き出しの機器を操作しているのだ。かなり壮観な風景、といって良いだろう。

実験に利用した車両の窓がうっすらスモークであったことが唯一の救いである。多謝、多謝。

作業をすること5時間近く。やっと動いた。達成感と安堵。歓喜。
何が厳しいって、あと4時間後には本実験が迫っていること。

家に帰るのに1時間。朝ここに来るのに1時間として、睡眠は一時間ちょっと。
とりあえず無事に家に帰ることが最初のミッションではある。そして、ちゃんと起きて実験を仕切らないと。実は、何を隠そう(別に隠していないが)実験のリーダ役に(結果的に)なっているのである。

恐ろしい話である。


深夜までの作業を快く引き受け、最後には完璧なものを提供してくれたS級エージェントのM氏、そしてK氏とT氏に感謝。

2005年03月16日

空白

ちょっと忙しさのあまりblogの更新を行っていなかった。

で、久々に自分のblogを開いてみたら、メインページが空。
真っ白になっていた。

もしかして、blogって暫く書かないと(日付が経過すると)、メインページが空になっちゃうの?
慌てて過去の日記を書き込んでしまった。

夏休み前の小学生気分である。

2005年03月19日

タチアナ

多少TV局の執拗なまでのPR戦略にやられてしまった感も否めないが、TVで世界選手権を見てしまった。

わりとフィギュアスケートは好きである。一番好きなのは、フィリップ・キャンデロロなのであるが、プロに転向してしまったため、主要な大会には出てこないのが残念。

今回は、安藤美姫の4回転に注目していた。高校生で、TVはとにかく「可愛い、凄い」とアイドル・アイドルした報道に努めているが、(喋り方がいかにも高校生風というところは置いておいて)安藤本人は結構なアスリート、しかもかなり強い部類のアスリートであると思っていた。痛めた足を押して4回転を飛ぶかどうか...

と思っていたのだが、どうにも荒川のコーチであるタチアナに目が行ってしょうがない。彼女、世界選手権で7人ものメダリストを生み出したロシアの英雄的名コーチなのだが、そのご立派な体型と高そうな毛皮から、どう見ても「荒地の魔女」なのである。
安藤より、荒川より、クワンよりも、タチアナが圧巻だった大会であった(笑)。

2005年03月20日

new

今乗っている愛車、HONDA CR-X delsol。平成4年式なので、製造されてから13年目になる機体。既に14万6千キロを突破し、エンジンは2代目というシロモノだ。

ボディにもだいぶガタが来ているし、細かい部分もだいぶ痛みが目立ってきた。とても気にっている車なので出来る限り乗っていたいと思うが、そろそろ現実的に維持は難しいレベルに達しようとしている。

普通の車に乗り換えるなら、「じゃあ、次の車に」と思い立ってすぐに選べるのだろうが、なかなかそうはいかない趣味なので(笑)、入念なリサーチが必要である。
そこで、気分転換ついでに、幾つかめぼしい車に試乗してみた。

1) アルファロメオ147 2.0TS セレスピード
今のデルソルとほぼ同じサイズのハッチバック。車内の広さは十分。大人4人が余裕で乗れるレイアウトである。エンジンサウンドは、さすがアルファ。官能的な吹け上がりであり申し分ない。そしてセレスピード!!「どうせオートまでしょ」という先入観で運転したのだが、小気味良くスパッとギアが変わるのでおどろいた。本当にクラッチペダルの無いマニュアルであった。看板に嘘偽り無し。パドルシフトの応答性も高く、慣れれば相当気持ち良く運転できそうだ。特にシフトダウン時に自動的に回転数を合わせてくれるため、ずぼらに運転しても十分アルファテイストを感じることが出来る。しかし、惜しいことに、屋根は空かない(当たり前)。

2) プジョー206RC
同じく、デルソルと同じサイズのハッチバック。しかし、WRCで優勝しているプジョーの最上級スポーツモデルだけあって、マニュアル左ハンドルのみという潔い設定しかないところが、まず凄みを感じる。シートもかなりタイトなバケットのみ。アイドリング状態からちょっとアクセルを吹かすと、攻撃的な咆哮が上がる。エンジンパワーは申し分なく、どこからでもロケットのような加速を見せる。しかし、17インチホイールと「猫足」というにはかなり硬い設定のサスペンションが、しっかりと路面を噛んでいるので、恐怖感は感じない。車両性能的には、街乗りにはオーバースペックかもしれない。とにかく、運転していて気持ち良いのだが、惜しむらくは左ハンドル。なれない。特に、右手でミッションを変えるのが、馴染めない...そして、残念な事に、屋根が空かない(当たり前)。

3) プジョー206CC
前述の206の電動トランストップモデル。そう、まさに「俺の為に作られた」と言っても良い仕様の車である。S16であればMTの設定もあるし、慰め程度のリアシートもあるため、車検上では4人乗り。トランクも通常の車に比べたら狭いが、デルソルに比べれば拡大である。デルソルからの乗り換えで不便になる点はどこにも無い。そして、電動トランストップ。メタルトップの安心感と、オープンの開放感が双方味わえる魅力は何物にも変えがたい。

現時点ではやはり206CC一歩リードか。値段も身の丈サイズだし。・・・しかし、試乗からの帰り道。運転してみるとデルソルのなんと楽しいことか。さすがに10年近く運転してるだけあり、もう体の一部感覚である。VTECの音も、スパッと曲がるハンドリングも痛快。うーん、もう一回車検通すべきか(笑)。10月の車検までに、焦らず考えたい。

2005年03月21日

Number 25周年傑作写真選

どのカテゴリーに入れようか迷ったが、とりあえずbookに。

雑誌「Number」は結構好きで、ほとんど買っているように思う。その「Number」が創刊25周年ということで、過去の名写真を綴った記念号(Number Plus)を出した。当然購入。

素晴らしい写真の数々に、ただただため息。本当に素晴らしい。スポーツで極限状態にある人間の姿や、自分の思い出とフラッシュバックする感動のシーンを、大胆な構図で見事に切り出している。ドーハの悲劇のラモスの後姿とオフトの姿勢、98年W杯の中山のヘディングシュートの行方と、めくれ上がる芝の躍動感。前園、城、中田、そしてカズ。
アイルトンセナ、伊達公子、佐藤琢磨。そして若かりし頃のアスリート達の姿。

機会があれば是非、一度手にとって見て頂きたい。写真の素晴らしさ、一瞬を切り取る力を感じる一冊。

2005年03月25日

south by southwest

3/22に刈谷で接続試験があったため、前日から名古屋に宿泊。そのまま研究会の合宿に。一週間家にいないことになる。その際、もろもろの機材と荷物を抱えていたため、車で移動することとなった。

新幹線なら一時間半のところを、4時間かけて移動することになる。ほぼ、東名高速の端から端までの移動。感じることは「とにかく静岡が長い。」もう、このままどこまでも静岡なんじゃないかと錯覚するくらい、静岡が長いのである。恐ろしい。

途中、由比で海を見たりしながら、16時過ぎ頃に名古屋入り。聖地を車窓から巡礼して、名古屋駅へ。
翌日は8時に起きて9時出発。一日中実験をして、合宿地には21時過ぎに到着。

そして今に至る。この後、来た道を運転して帰らねばならないのだ。
また、あの静岡地獄が待っている。

2005年03月26日

An die Freude

基本的には、「負けない試合」を戦う主義なのだが、相手があることだと、なかなかそうは行かない。
勝ち続けられるのであれば良いのかも知れないけど、かといって100戦して100勝というわけにも行かない。「いかに負けるか?」が、非常に重要な要素となる。

そもそも、今我々が生きているこの人生は、勝ち負けのあるものなのか?

やりたく無いことをしているほど暇じゃないけど、そこまでシンプルにも自分の生き方をデザイン出来ない。デザインとは無駄を削ぎ落とすこと。今の行き方は...削ぎ落とす余地だけで出来ているような気がする。

なんというか、理屈じゃないよね。

というようなことを、電車を待っている時に向かい側をぼーっと見ながら考えていた。

"汝のやさしい翼のとどまるところ、人々はみな兄弟となる。"

どうか、幸せになれますように。

2005年03月27日

起きたら

夕方だった。衝撃。

確かに、寝るのは遅かったし、体も疲れていたけど、夕方って...

やらなければいけないことはたくさんある。

限度以上のストレスを与えられると、元に戻れなくなってしまう。
これが、成長。
だったら成長なんてしたくないし、大人にも当然なりたくは無い。責任も持ちたくないし、結果も求められたくない。期待なんて、もってのほか。でも、ストレスで歪んでしまえば、もう元には戻れない。成長は本人には関与できないところで進んでいく。これも、嫌だな。(対処方法:ストレス限度を上げる)

ストレスは原因に対処しないと解消されない。コーピングでは駄目なのだ。仕事で感じるストレスは、仕事でしか解消できないし、趣味で感じるストレスは、趣味でしか解消できない。趣味でストレスを感じない人は、たぶんそれは趣味ではない。

というわけで、やらなきゃいけないことに直面している状態は、既に問題解決は終わったに等しい。

2005年03月28日

日本代表戦

タイムリーさが無くなって来たところで、先日(3/25)に行われたW杯最終予選について。

システムに関する意見も多く拝聴する。曰く、「慣れ親しんだ3-5-2の方が良かったのでは」「慣れないシステムで選手は戸惑っていた」と。

しかし、国を代表する選手が集まって、戦術のバリエーションが一つ(3-5-2)しか無いというのはさみしすぎないだろうか?相手やゲームプランによって変えるから戦術なのではないかと思う。どんなシステムだとしても、プレーするのは選手なのだ。その選手達の力を引き出しつつ、相手の長所を潰す(つまり、有利に試合を運べる)ことが出来る可能性が高いシステムを採用するのは、実にオーソドックスな戦い方なのではないだろうか?どんな相手であろうと常に自分達の戦い方が出来るのは、真の強者のみのはずだ。

で、所謂4-4-2システムでイランに当たったわけだが、これはおそらくジーコ監督が相手が1トップ気味で来るという予測を立てたからだろう。1トップには4バックの相性が良いことは歴史が証明している。両サイドのスペースを潰しつつ中盤の支配率を高めるためには悪くない作戦である。
が、如何せん前線でボールをキープすることが出来なかった。トップに入ったボールが、中盤やサイドの選手の押し上げやオーバーラップを待つ事無く失われていく。これでは攻めを組み立てるのは難しい。相手のゴール近くでファウルを貰うシーンも少なかった。必然、チャンスは少ない。

対するイランはドリブルで局面を打開しようとする。ボール際では体を寄せて必ず潰しにかかる。日本の綺麗なパスサッカーに比べ、個々の体の張り合いで勝負を掛け、数的優位を強引に作り出す作戦だ。これが、実に有効だった。そして、イランは2トップ気味で仕掛けてきていたように見えた。
ピッチ内の選手は予測とのずれを自力で埋めようとしていたようだが、やはり体力的に厳しい時間帯に破綻してしまったのが惜しまれる。1-1で同点に追いついた時点で、ゲームプランを変更(ディフェンス重視からのカウンター狙い)する手もあったかとは思うが、これは結果論。後からならいくらでも言える(笑)。

勝ち点を取れなかったのは残念だが、トータルでドイツに行ければ良いのだ。適切な修正を施しつつ、中盤のタレントを活かす為に、前線でキープができるようにする必要がある。

中田を前線で使っても良いと、個人的には思うのだが...ジーコ采配に期待。

2005年03月30日

朝の電線はさみしい。

おかざき真里の「サプリ」の二巻が出た。今最も注目している女性漫画家。優しくて、透明感があって、本当に切ない空気感の描き方が実に素晴らしい。最新刊も期待に違わぬ出来だった。

広告代理店に勤める「藤井ミナミ(28)」が、惰性で付き合っていた彼と別れ、仕事と新たな恋愛、人間関係に不器用ながら向き合っていくというのがストーリラインだが、とにかく、絵の構図と言葉の選び方が絶妙。言葉に、魂が入っている。

"化粧品とか 服とか流行とかおいしいものとか
武器はいっぱい揃ってるのに いっぱいあるのに
たったひとつ 持っていないもの
かわい気"

今回のハイライトは、雨の降った次の日の朝、藤井が一人で帰るシーン。「朝の電線はさみしい。」という藤井のモノローグ。朝の持つ切なさを藤井が感じていることが、ストレートに伝わってくる。ここで電線にフォーカスするところが、おかざき真里の凄いところだと思う。

"失敗した夜 でもそれを乗り越えて 次の約束
あー しまった これだあ 愛が来たあー"

藤井と、藤井が好きな"萩様"との距離は、近づきつつも、重なりはしない。
三巻が待ち遠しい。

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