先日、銀座で開催されていた「ミッフィー展:50 years with miffy」を見に行った。
ミッフィー50年の歴史と作者ブルーナさんの製作姿勢などが伺える展示で、会場の盛況ぶりに負けていない充実した展示内容。会場のどこかしこにも無表情に小首をかしげたミッフィーがいる。さすが世界の人気者、いつもカメラ目線。
「いつも少しでも良いミッフィーを書こうと思っている」という旨のブルーナさんの言葉にエンジニアの魂を感じた。
そして展示のクライマックスは、ブルーナさんの仕事場を再現したスペースで上映されていたミッフィーの出来るまでビデオ。これが実に凄い。下絵を鉛筆で強くなぞって厚紙に跡をつけ、その跡の上に、筆でインクをのせるように、慎重に少しづつミッフィーを描いていく様子はまさに職人。
輪郭を少し書き足しては息をつくブルーナさんの様子を固唾をのんで見守る会場(笑)。見ているこちらも息が止まる緊張感。
やがて出来上がるミッフィーのなんと可愛いことか。
その後、はさみで色紙を洋服型にちょきちょき切って、絵に重ねる際に「ではクイーンミッフィーに青いドレスを着せてみましょう。似合うかな?」的なことを呟きながら楽しそうに作業をしているのが微笑ましい(この時のミッフィーは50周年記念王冠を耳につけいてた)。
また、「うさこちゃんとうみ」を、自ら解説しながら朗読するブルーナさんのビデオも面白かった。展示内容はミッフィーがほとんどだったが、展示のフォーカスは作者ブルーナさんに当たっている構成であり、ただキャラクタを並べただけの展示会とは一味違うものであった。
だから、お土産コーナーのレジの待ち行列が15分になっていたとしても、許してあげようではないか(笑)。