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2006年07月 アーカイブ

2006年07月04日

昼間の電車

この時期の、天気が良い日の昼近くに乗る電車は、なんであんなにゆっくりとした時間が流れているのだろうか。

絶妙な振動と、程よい温度と、適度な騒音で、結果的にものすごく眠くなる。
何となく、夏休みっぽい気分。
あくまで、気分だけだが。

片思い。

「ずっと好きでいつづけて、どんなに好きか思い知らせかった ? そんなコトに何もイミがないのも解ってた」
(山田あゆみ、「ハチミツとクローバー」)

2006年07月05日

デルピエロゾーン

見事な一撃。

ゴールに向かって、ペナルティエリア左隅45度。最も得意とする"聖域"。

途中出場の彼は、その聖域に向かって疾走した。追い掛けるように届くボール。至宝と謳われた右足を一閃させると、見事にコントロールされたボールはゴールキーパーを避けるように優美な曲線を描き、ゴールネットに吸い込まれていった。

まさに、デルピエロ・ゾーン。彼らしい、ファンタジーアらしいプレー。

2006年07月07日

「ハチミツとコーヒー」

先日、頂き物のコーヒー専用ハチミツなるものに挑戦。
研究室でコーヒーを淹れ、いざボトルを開封、というところでスプーンが無いのに気づく。
慌ててスプーンを持っていそうな人を探し、優秀な後輩F氏のご好意でスプーンを貸してもらう。

で、ホットコーヒーにハチミツをいれて混ぜること数回。
甘すぎず、コーヒーの味も損なうことなく、ほっとするマイルドな口当たりになりました。
美味、美味。
#使っているコーヒーカップもさりげなくアピール。セナはGY250勝のメモリアルウィナです。

hacci.jpg
"honey and coffee"
Leica C-LUX1
fujisawa, Kanagawa/Japan

2006年07月10日

ラスト・ダンス

ワールドカップ決勝戦。

1ヶ月に渡って続いた戦いの総決算。堅守を誇るイタリアと、同じく堅守で、かつ英雄のラストダンスを盛り上げるために結束したフランスのぶつかり合い。

早い段階で双方に点が入ったものの、やはり負けたくないという想いが強くなり、力も拮抗している場合にはこのような膠着状態に陥ってしまうのはやむ終えない。

フランスの英雄、ジネディーヌ・ジダンのラストダンスは、時に全盛期を感じさせるきらめきはあったものの、お互いの良さをつぶしあうような状況ではなかなか持ち味を発揮できない。カンナバロを中心としたイタリアの守備は最後の突破を許さない。イタリアの攻撃も、決定打を欠いたまま。リッピの勝負を賭けた大胆な采配も十分な効果を発揮せず。

そして迎えた延長。ジダンの鮮やかなヘディングは、名手ブフォンにより間一髪のセーブに。ただ、フランスの方が得点に、優勝に近いのではないかと予感させた。

しかし、その後、英雄の、英雄にはあまりに似つかわしくない行為により、そのラストダンスはあまりにあっけない幕切れを迎えてしまう。
きっと何か駆け引きがあったのだろう。しかし、ワールドカップの決勝戦という状況で、彼のようなキャリアを持つ選手が、あのような行為をしてしまったのは残念。実に、惜しい。

それもサッカーだ、という意見もあるだろうが、サッカーは路地裏の格闘技では無く、ルールが伴ったスポーツなのだ。何億人もの人間が見守る試合での行為。主審の判断は間違ってはいないだろう。

その後、フランスは見違えるような動きを見せたが、最後はPK戦にもつれ込み、僅差でイタリアが勝利した。4回目の戴冠。リッピは全てのビックタイトルを手に入れ、イタリアの至宝も勝利の瞬間恩師と共にピッチに立っていた。

素晴らしい優勝だったが、やはり後味の悪さも残る。
"負ける時には美しく"というクライフの言葉を思い出した。

男側のものがたり - 「サプリ」

このblogでも度々取り上げている、おかざき真里の「サプリ」の4巻が刊行された。紫を貴重とした美しい装丁。月9のオビは蛇足だが、内容の充実度は他の追随を許さない。

今回は主人公である藤井ミナミと、同期の彼である荻様との間に大きな変化が起こる。藤井の気持ちと荻原の間に差が生まれていくストーリは、藤井のこのようなモノローグで始まる。

"ふっと 見上げた空が きれいだったり して

きれいだねって 言ったときの
きれいだねって 返事を ききたくなって
すごく ききたく なって

会いたく
なる"

この後に続くストーリを感じさせる切ない空気感。そして全巻から登場している演出家の高田(コーエツ)と写真家の佐原にまつわるエピソードも深みを増していく。特にコーエツと柚木の関係については胸を打つ言葉の宝庫。

"このふたりは お互いをわかりすぎてて
想いすぎてて 大事にしすぎてて

ふたりの将来の選択が 健やかなものでありますように"

それに柚木がコーエツを思う気持ちは深く響く。

"-奥さんのこと どれくらい愛していた?
あたしはあんたといると 卑小な女になるよ"

そして、男側のものがたりは、彼女たちの感覚とズレていることを主張する。さすが、おかざき真里。人生の機微ってものが感じられる作品。

"たくさん持ってるじゃない 仕事も オシャレも

趣味も 美味しいお店も知ってるし
株から 遊びも 経験も

なのに 恋愛だけが 私たちを 傷つける
くやしくない?

もうそれだけで おなかいっぱいに なる歳でもないのに"

2006年07月11日

ナツイチ

集英社の夏の文庫キャンペーン、「ナツイチ」。

広報の見事な戦略により、おみくじ形式のブックマークを収集することに。結果、見事に目的を達成。
でも、もったいなくて使え無そう。もう1セット手に入れるために、集英社文庫を頑張って読まなくちゃ(笑)。
素晴らしい活躍を見せたE氏に多謝、多謝。

natsuichi.jpg
"natsuichi"
LEICA C-LUX1
aobadai, Yokohama/Japan

2006年07月12日

こんな時こそ、深呼吸。

ここのところ、実に心が狭い。
余裕が無いのである。やらなければいけないことはどんどん溜まっていき、成果は微少。
つまらないことでついいらっとしてしまう。情けないことだ。

何とか無理に笑顔でいようとするが、微妙にひきつっている気がするし。
焦っている時は呼吸が浅く、結果として酸素が足りずに考えが浅はかになる悪循環。

酸素の摂取量を増やす良い方法は無いものだろうか。
(解:とにかく仕事をしてストレスを減らす)

SHOELESS JOE

いくぞ からだを動かせ
素直にうなずけ
あちこちぶつかり進め

いくぞ むずかしくするな
ルールはルールだ
気持ちを大事にして
(橘いずみ、「SHOELESS JOE」)

2006年07月13日

簡易カーナビ。

先週、ひょんなことから紹介を受けてから前々からの物欲が高まり、ついに簡易カーナビを購入してしまった。PDAサイズでGPS単独測位のシステム。電源を入れれば即使える、非常にお手軽なもの。何と言ってもその小ささがポイントで、もうスペースがほとんど無い206CCのダッシュボートにもちょこんと乗る。素晴らしい。

そもそも、「GPSの単独測位のカーナビゲーションなんてどのくらい使えるのか?」と常々思っていたのだが、実際に使ってみないと分からないのである。使ってみて初めて、良い点と悪い点が見えてくるのだ(たぶん)。

で、使ってみた感想は「を。結構ちゃんと動く。」であった。ゼンリンの地図を使っているだけあって、結構かゆい所にも手が届く作り。弱点は、「最初の測位までに時間がかかる。」である。電源を投入してから1分-5分くらいGPS信号を取得するのに時間がかかる。これはもしかしたら206CCのフロントガラスの電磁波防止加工が影響しているのかもしれない。

とりあえず、もう少し使いながら様子を見ていこう。

2006年07月14日

君が好きだからだよ。

「信じらんねぇ・・・・・・9時間かかんだぞ・・・・・・!」

「いかないで。ここにいて。」

「どうしようもなくなったらオレを呼びな」
「君が好きだからだよ」

うーん、かっこ良すぎる。気づくとまた練習している自分が(笑)。
砂丘を見に行かなくては...

W杯特別企画:先人の(今の)名言その3

「イタリアは私の体の一部を切り落とした。このことを私は一生忘れない」
(フランツ・ベッケンバウアー、2006年W杯準決勝ドイツ-イタリア後のコメント)

2006年07月17日

パイレーツオブカリビアン2

待ちきれず、先行ロードショーで観てしまった「PoTC2:デッドマンズ・チェスト」。
ファイナリー、キャプテン・ジャック・スパロウ カムバックである。

前作のキャラクタ総出演で物語もパワーアップ、というシリーズものの続編にふさわしい展開。前作の大ヒットを受け、(制作費が沢山かけられたのか)全編に渡って豪華な展開。エリザベスの男装もなかなか良かったし、オーランドブルームの「汚れた」長髪と無精ひげもかっこ良かったのだが、やはり圧巻はジョニー演じるジャック・スパロウ。飄々としているが、抜け目無く物事の道理を見抜く生き様、そしてその目力(めじから)。

そして以外なポイントとしては、ノリントンがかなり男前だったこと。この映画の登場人物は、何故かちょっと汚れた方がかっこいい(笑)。

ちなみに、今回の作品は2作目と3作目が同時に撮影されており、ストーリも3作目に続くように終わっている。見終わった後、3作目の前売り券を買った周到さ(笑)。

2006年07月18日

終わりの 始まりの 幕を上げよう

「ハチミツとクローバー」、待望の最新刊。

まだ読んでいない人もいると思うので、ストーリラインには触れないが、物語が収束に向かって一気に進み始めた。
森田さん(忍と馨)のエピソードも、はぐのエピソードも、これまで続いてきた優しいモラトリアムの終わりを感じさせる。これまでそこはかとなく漂ってきた「マンガっぽさ」を超えた先にあるドラマチックなリアリティ。メッセージも深く、重い。修ちゃんがストーリラインに深く関わってきた。

もしも私が描くことを手放す日が来たら
その場で、この命をお返しします

「持つもの」の崇高な思いは何を齎すのか。そして「持たざるもの」たちは何を決断するのか。

好きな女の子 ひとりなんて 救えるわけなんか ないんだよ

「持つもの」同士の孤高と、優しさ。そして残酷さ。

何かを残さなきゃ生きてるイミがないなんて
そんなバカな話あるもんか

生きててくれればいい
一緒にいられればいい
オレはもうそれだけでいい

そして作品はクライマックスへ...ええと、次はいつ出るんだ?
最初に徹夜明けの早朝電車の中で読んだ時の衝撃といったら、言葉に出来ない。

2006年07月19日

痛い。

ある日君が眠りに就く時 誰かの腕に抱かれている時
生乾きだった胸の瘡蓋がはがれ
桃色のケロイドに変わればいい
時々疼きながら 平気な顔をしながら
(Mr.children, 「渇いたkiss」)

2006年07月20日

ハムレット

「何時でも誤解されている?」誤解かどうかを判断できるのは、きっと他人だけであろう。
軽率、浅はか、そういう類のもの。
熱烈反省、断然後悔。

もう、懲りた、かな。
でも、きっと何度でも繰り返す。

2006年07月21日

原田君。

自分を泣かせたヤツのために泣くな
ここはオレがあとかたもなく ぶっこわしてやるから

もう お前には 俺がいるんだから

帰る場所なんて
もう 他にはいらないんだから

2006年07月24日

I Sing the Body Electric!

元オランダ代表FW、デニス・ベルカンプの引退試合が、彼が所属したアーセナルの今季からの新本拠地、エミレーツ・スタジアムで行われた。

彼の輝かしい戦歴と華麗なプレーにふさわしい、素晴らしいスタジアムでの、素晴らしい引退試合だった。
母国の名門、そしてベルカンプの最初に所属したチームであるアヤックスと、最後に所属したアーセナルの試合として企画されたそれは、アンリやビエラに加えて、ピレス、はたまたライカールト等の往年の名選手も加わり双方とも実に豪華な布陣。
そしてなんと、サプライズプレイヤーとして、ベルカンプを見出した”あの”ヨハン・クライフと、史上最高のFWの一人であるファンバステンがアヤックスチームとしてプレー。クライフが14番をつけてピッチに立つ姿には、一瞬ベルカンプを忘れて感動した。
そしてファンバステン。ゴール前で右足でトラップしたボールをふわりと浮かせてDFを交わして流れるようにシュートする様はまさにACミランのFWだった時のまま。素晴らしい。

つまりは、ベルカンプがいかに偉大な選手だったかを感じた試合だった。アーセナルも粋なことをする。

2006年07月25日

ああ、そうか。

なりたいのは、"都合の良い男"だったんだ。

2006年07月27日

道路工事(路上工事が正解)

東名高速、厚木の料金所のETCレーンを通過するのに30分掛かった。
全ての出口が恐ろしい渋滞。

その後、まったく動かない車群に並び、平塚方向に向かってだらだらと走り、一般道に合流するまでに20分。原因は、その先の街路樹整備。
...なんだかなぁ。

駄目って言ったって。

Darlin' Darlin', Can I hope you love me?
but if you say No! I will love you.
(矢井田瞳, 「My Sweet Darlin'」)

2006年07月28日

研究室にて...

今日は久しぶりに1日大学で活動し、特に午後15時くらいからはずっと席で作業をしていた。

そこで気づいたのが、作業している窓の多さ。WEBブラウザは8個くらい開いているし、メーラ、メモ帳は書きかけの文章やURLが張られているものが6つ、アクロバット(pdfファイルを見るソフト)が3つ、作業しているディレクトリが4つ開いている。その上、英語の辞書と、UNIX端末に入るためのターミナルソフトが3つあがっていて(全部別のPCにログインしている)、最後に、本当に作成しているワードの文章が4つ。

どれだけマルチタスクなんだ(笑)。

2006年07月31日

The Wilderness

ここ数日間、仕事のための仕事が膨大に発生し、そして通常業務とも言えるプロジェクトも平行して進めなければならず、なかなか思うように作業が進まない。

仕事の基本は信頼関係だと思う。持ち場をきちんと守れる人でないと、背中は預けれられない。そもそも、自分が納得していない資料でどうやって他人を納得させるのか。結果にいたる過程が必要。闇雲に進んで正しいゴールにたどり着けたとしても、それは1回限りであって汎用化できないため価値が低い。

まず、他人を助けるためには自分の事がしっかり出来る人間にならなくてはいけない。他人を助けるために自分の仕事を投げ出すのは、美学かもしれないが何も齎さない。

果たして、褒められるような仕事を自分はしているのだろうか?期待に応えられているのだろうか?
そういえば最近全然褒められていないような気がする。褒められるのが目的ではないのだけれど。

精神的に疲れてくると思考が後ろ向きになってしまう。清らかなものに触れなければ。
とりあえず「エースをねらえ!」を再読して精神を鍛えなおそう(笑)。

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